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駿がぐっすりと眠っているのを確認して、家を出る。
エレベーターを降りると、エントランスの前にハーレーで乗り付けている長瀬さんが見えた。
「長瀬さん！すいません、遅くに」
「ううん。これでいいのかな？」
持ってきてもらった書類を受け取る。
助かった！
「大丈夫です、ありがとうございます！」
「良かった。じゃ、また明日ね」
長瀬さんがぴらっと手を振って、ハーレーに跨る。
ここで帰しちゃうのは申し訳ない。
「あの、良かったらお茶でも…」
「いや、翔に怒られそうだからやめとく」
フフンって笑う長瀬さん。
さすが、翔さんのことをよくわかってる。
この間は確信犯だったもんね。
長瀬さんが、ブルンとエンジンをふかした。
「翔いないんでしょ？いくら相手が俺でも、こんな時間に男を家に上げちゃいかんよ」
「…はい、すいません」
「それよりAちゃん、顔色悪くない？大丈夫？」
長瀬さんが急に私の顔を覗き込む。
ドキッ！
「全然、全然！元気ですよ？」
「なら良かった、じゃね」
「あっ…ありがとうございました」
「うん、おやすみ」
「おやすみなさい」
男前の笑顔を見せて、黒いピカピカのハーレーとともに去っていく長瀬さん。
かっこいい…
ヒーローみたいだわ。
翔さんとは全然タイプが違うけど。
長瀬さんに惚れる女の子の気持ちがちょっとわかる気がする。
モテるんだろうなあ。
そりゃあひとりに絞れないよね。
浮かれた気持ちで、再びエレベーターに乗る。
家の鍵を差し込んで、ドアを開けた途端。
駿が大泣きする声が聞こえてきた。
私は大急ぎで靴を脱いで、リビングに入る。
「駿！？」
見ると、顔を血だらけにした駿が蹲って泣き叫んでいた。
「どうしたの！？駿！？大丈夫！？」
何があったか聞いても、駿はわんわん泣くだけ。
出血は止まらない。
やだ、どうしよう！
どうしたらいいの！
救急車を呼べばいい？
駿に何かあったらどうしよう！
がたがた震えて、私はパニック状態。
その時、ローテーブルの上にあったスマホが震えた。
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yuko(プロフ) - ぴのさん» ぴのちゃん、感想ありがとう♪長瀬さん大人気！かっこいいよね、優しいし情に厚いし。不器用な社長とは大違いだけどそんな社長が好き（笑）主人公は櫻井家の嫁というプレッシャーと戦ってるんだろうね、家事も育児も完璧にだなんて気が狂いそう。 (2017年2月2日 0時) (
レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - もこさん» もこちゃん、感想ありがとう♪ほんとにね、イイ男が多すぎのうらやましすぎ（笑）大丈夫、仲直りさせるから！社長のお話はハッピーエンドじゃなくちゃね。 (2017年2月2日 0時) (レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - mikkyさん» mikkyちゃん、感想ありがとう♪素敵だよね、長瀬さん！しかもかっこいいし、身近にあんな人がいたらいいのに〜！ (2017年2月2日 0時) (レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - かずきさん» かずきちゃん、感想ありがとう♪長瀬さんできた人だよね、二人のことを心配してくれて。あとは翔さんが素直になるだけ！ (2017年2月2日 0時) (レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - 蓮さん» 蓮ちゃん、感想ありがとう♪うふふ、盛りだくさんだなんてありがとう！主人公に弱い翔さんが好きすぎてお話がなかなか終わらないよ、どうしよう（笑） (2017年2月2日 0時) (レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuko
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yashikonbu
作成日時：2017年1月6日 1時
