57 大失態 ページ17
よかった、助かった…
危うく新田さんに食われるとこだった…
「おいおいおい。何してんだよ、お前はよ！」
翔くんがムスッとした顔で、仁王立ちしてる。
「はぇ…？」
「せっかく助けてやったのに、またあいつのトラップに引っ掛かりやがって！」
「トラップ？」
「もー！手がかかる奴め！」
翔くんがプリプリ怒りながら、私の手を引く。
「今日は散々だ！女どもに絡まれるし、本部長にはお見合いすすめられるし、お前は新田に拉致されかけてるし！」
「お見合いするの…？」
「断ったに決まってんだろ！
つーかそんなことはどうでもよくて！」
ヨロヨロ歩く私をグイグイ引っ張って、駅の方向へ向かう翔くん。
ひー、怒ってるよ。
なんで！
「新田は送り狼だ！ホイホイついてくんじゃねえ！」
「あれは、無理やり…」
「抵抗できなくなるほど酔っ払うからだろ！」
「はあ…すいません」
「…ったく。
ま、皆に飲まされたんだろうけど」
違うの、飲み過ぎたのは私の意志。
なんて、口が裂けても言えない。
助けてくれたんだ、翔くん。
さっきもそうだったもんな。
さすが保護者。
そう思うとちょっと悲しい。
「どっち？」
「何が？」
「お前んちに決まってんだろ」
「へっ？」
「そんなフラフラじゃ、知らない男にどっかに連れ込まれるぞ。家まで送ってってやる」
「え…えぇ！？」
いや…ちょっとそれはマズイ！
私の家は雅紀くんちだもん！
雅紀くんと一緒に住んでるってバレちゃうよ！
返事を躊躇っていると、翔くんが怖い顔。
「先輩の申し出を断る気か」
「あ…いえ…
でも、あの…」
「っだー！でもじゃない！さっさと行くぞ！」
急に先輩風を吹かせて、翔くんが歩き出す。
ああ、どうしよう！
絶体絶命のピンチに、吐き気がしてきた。
「うぅー…」
「さっさと行くぞ！…って、おい。
大丈夫か？」
「だめ…れすぅ…」
「うおっ！ここでは我慢しろ！トイレはあっち！」
ダッシュで駆け込んだのは、車椅子でも入れる広いトイレ。
何とか間に合った…のはいいが。
なんてことだ！
憧れの翔くんの前で、こんな失態をおかすなんて。
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yuko(プロフ) - ひびきさん» ひびきちゃん、感想ありがとう♪そうそう、そんな感じ！二人に殺される的な。どっちに転んでも殺される的な(〃∇〃)私の櫻葉デレが漏れてるかしら(笑)次の章では３人で飲むよ！たーのしーいヽ(*´▽)ノ♪ (2016年7月17日 0時) (
レス) id: 8fa3a5d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - 朔夜さん» 朔夜ちゃん、感想ありがとう♪ここの翔くん可愛いよね！主人公イライラしない？大丈夫？(笑)めんこいって…朔夜ちゃん東北か北海道の人！？親近感(о´∀`о)次章もよろしくね！ (2016年7月17日 0時) (レス) id: 8fa3a5d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
ひびき(プロフ) - 野球全然分からなくて、調べてもいまいち理解が遅いのだけど、二人に挟まれてドキドキする話だと思ってる(笑)ゆーこさんが楽しんで書いてるのも伝わってくる♪この章もお疲れさまでした！早く3人で飲みたいなぁ！楽しみだーヽ(・∀・)ノ (2016年7月16日 13時) (レス) id: 621028193c (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 翔くん可愛くってニヤニヤしちゃいます(^O^)！！鈍感な主人公もめんこいなぁと…！！次章も楽しみにしています！！ (2016年7月14日 11時) (レス) id: 4139db8bc8 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - ひびきさん» ひびきちゃん、感想ありがとう♪大丈夫、書いてる私が一番変態だから！勘違いするよね、罪な男だよ(〃∇〃)お団子、写真で見ただけだけど美味しそうだったもん！食べてみたいなあ〜(^q^)お蕎麦も食べてみたいし一度行ってみたいよ！ (2016年7月10日 23時) (レス) id: 8fa3a5d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuko
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yashikonbu
作成日時：2016年6月9日 0時
