317 助けて ページ5
誰もいない会議室に、二宮くんと二人。
しかも奴は、私のことをじいっと睨んでる。
何なの！
「もうさあ…いい加減にしてほしいんだよね。
俺、こんなことで頭使いたくないんだけど」
ギロリ、強くなる目力。
「目の前で好きな女が不幸になってくのをただ見てるだけなんて、俺には耐えられない」
「不幸…？」
「どう見ても今のお前は不幸だろ」
何それ、失礼な！
人を不幸だなんて…勝手に決め付けないでよ！
「どこが不幸なの！バカにしないでよ！」
「バカにしてんのは社長の方だろ！
昨日俺が何て言ったのか覚えてねえのかよ！」
昨日…
二宮くんが言ったこと…？
「覚えてねえの？
揃いも揃ってバカばっかり！」
「…」
「結婚するとか言っておきながら、話はまるで進んでない。
社長はお前をどうしたいわけ？」
「どうしたいって…」
「自分の女が好奇の目に晒されてボロボロになっていくのに、黙って放置だ？
信じらんねえ！」
二宮くんが、怒りに任せて椅子を蹴飛ばす。
ガシャンって音を立てて、転がる椅子。
ひええ…
何！？
「こうしてお前が元カレの俺と二人きりの密室にいたって、社長は助けにも来ない」
「…」
「どう考えても社長とお前じゃ不釣り合い。
結婚したってうまくいくとは到底思えない」
「…何なのよ、さっきから」
「思ったことを言ってるだけ。
多分ね、こう思ってるのは俺だけじゃないよ」
「え…？」
「皆が噂してる。
藍原は社長に遊ばれてるだけ、そのうちどうせ捨てられる、その日を楽しみに観察しようってさ」
「…」
「俺だったら！
…俺だったら…
真っ先にお前を守ることを考えるよ」
一瞬伏せられた二宮くんの瞳が、再び私を捕らえた。
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yuko(プロフ) - ひびきさん» ひびきちゃん、感想ありがとう♪なぬ！松本課長のスピンオフとな！考えてもみなかった！彼はねえ…ちょっとねえ、キャラが…ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ (2016年7月15日 0時) (
レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - さーちゃんさん» さーちゃん、感想ありがとう♪あっちにも感想くれたんだね、ありがとう！相葉くんのお話は現在連載中ですよ。翔くんも出てくるけど。私のお話のあいばくんはいつも一般人だよーリアル設定はなぜかどうも書けない！ (2016年7月15日 0時) (レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - 朔夜さん» 朔夜ちゃん、感想ありがとう♪幸せだよね(T_T)ずっとこの幸せが続けばいいのに〜！そうはいかないのがお話の世界なんだー_:('Θ' 」 ∠):_ (2016年7月15日 0時) (レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - 杏さん» 杏ちゃん、感想ありがとう♪二人に試練、訪れます。過去最高の。そうしないと私が思い描くラストに辿り着けないから。ドＳかつドＭな作者でごめんなさいね(ﾉ≧∀≦) (2016年7月15日 0時) (レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)
ひびき(プロフ) - 潤くんのお誕生日、ここの潤くんのスピンオフとか読みたいなぁ…(笑)可愛くおねだりしてみようかな！？(笑) (2016年7月13日 23時) (レス) id: 621028193c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuko
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yashikonbu
作成日時：2016年6月10日 1時
