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「おーい、藍原さん！」
エレベーターホールの方から声がした。
大野課長が私を手招き。
助かった！
舌打ちする二宮くんを無視して、大野課長の元へと駆け寄る。
「何でしょう」
「ちょっと手伝ってほしいんだけどいいかな？」
「はい」
「あ、二宮くんもお願い」
二宮くんも？
折角逃げられると思ったのに。
一瞬私を睨んだ二宮くんはすぐに表情を戻して、こちらへ歩み寄る。
「何ですか？高いっすよ」
「上の会議室のパーテーション、外すの手伝ってくれない？」
「えー！力仕事？」
「あと諸々のセッティングも。
午後イチの打ち合わせがちょっと大変でねえ…」
お客さんを交えてプレゼンがあって、何だか色々準備が大袈裟なんだよって、大野課長が困り顔。
駆り出された私と二宮くんは、大野課長の指示のもと、せっせとお手伝いをする。
机を移動するのに四苦八苦していたら、二宮くんが「何してんの、どいてよ」ってスッと代わってくれた。
「なんだこれ、おっも！
こんなの一人で運ぼうとしてんじゃねえよ」
「すいません…」
「つーかこれ、ストッパー！外せ、バカ」
「えぇ！？」
「寝惚けてんのか？あ？」
「アハッ！」
なんか重いなあと思ったら！
ストッパーのせいか！
とりあえず笑って誤魔化したら、二宮くんが吐き捨てるように言った。
「辞めると決まったらもう仕事に身が入んないのかよ」
ムカ。
なにそれ。
「は…？違いますけど」
「じゃあなに？社長のお相手のしすぎで頭がやられたとか？」
「いい加減にしてよ、何なのさっきから」
喧嘩腰の私と二宮くんに、大野課長がオロオロ。
「ちょっとー！二人とも仲良くして、ね？」
「俺は仲良くしたいのに、コイツが拒否するんですうー」
「どう見ても逆でしょうが！」
「ほらね、この態度！どう思います？大野課長」
「もういいから、二宮くんは総務に行ってプロジェクター借りてきてよ」
「えー」
「私が行きます」
「ふざけんな、俺が行く」
「じゃあ二人で行ってきて。ポインタとマイクもねー」
えぇ！？
二人で！？
大野課長はニコニコしながら私達に手を振った。
「戻ってくるまでに仲直りしてねえ」
「かしこまりー。行ってきまあす」
「えっ！？ちょっと！」
歩き出した二宮くんを慌てて追い掛ける。
仲直りなんか無理なのに！
何なのこの人。
何を考えているのか、さっぱりわからない。
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yuko(プロフ) - ひびきさん» ひびきちゃん、感想ありがとう♪なぬ！松本課長のスピンオフとな！考えてもみなかった！彼はねえ…ちょっとねえ、キャラが…ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ (2016年7月15日 0時) (
レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - さーちゃんさん» さーちゃん、感想ありがとう♪あっちにも感想くれたんだね、ありがとう！相葉くんのお話は現在連載中ですよ。翔くんも出てくるけど。私のお話のあいばくんはいつも一般人だよーリアル設定はなぜかどうも書けない！ (2016年7月15日 0時) (レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - 朔夜さん» 朔夜ちゃん、感想ありがとう♪幸せだよね(T_T)ずっとこの幸せが続けばいいのに〜！そうはいかないのがお話の世界なんだー_:('Θ' 」 ∠):_ (2016年7月15日 0時) (レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - 杏さん» 杏ちゃん、感想ありがとう♪二人に試練、訪れます。過去最高の。そうしないと私が思い描くラストに辿り着けないから。ドＳかつドＭな作者でごめんなさいね(ﾉ≧∀≦) (2016年7月15日 0時) (レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)
ひびき(プロフ) - 潤くんのお誕生日、ここの潤くんのスピンオフとか読みたいなぁ…(笑)可愛くおねだりしてみようかな！？(笑) (2016年7月13日 23時) (レス) id: 621028193c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuko
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yashikonbu
作成日時：2016年6月10日 1時
