327 最後の仕事 ページ15
翌朝、私は社長車に乗って、社長と一緒に出社した。
エントランスには、大勢の社員がいた。
皆が息を飲んで、私達を見ている。
恥ずかしくなって、社長の一歩後ろを歩いていると、「堂々としてろ」って、社長が私の腰を引き寄せた。
「ちょっと…社長！恥ずかしいっ…」
「あ？」
「皆に見られてるから…！」
「見せ付けてやればいい」
私の抵抗も、どこ吹く風。
多分、昨日のことを聞いて、社長なりに色々考えたんだろう。
私に対する悪意を、封じ込める方法を。
「本部長には、俺から言っておいたから」
「何を？」
「お前の今後のこと」
「…はい」
「何かあったらすぐ連絡しろ」
「わかりました」
エレベーターの中でも、他の社員がいるにも関わらず、普通に話しかけてくる社長。
「腕だりぃ」
「…どうして？」
「お前のせいに決まってんだろ」
「…！？ちょっとっ！何言ってんの、昨日は腕枕してな…」
はっ…！！
何言ってんの私！
公衆の面前で！
周りの人は、見て見ぬふり。
赤くなる私を見て、社長が笑う。
「ハッ！何言ってんのお前」
「…」
もうやだ。
自分で墓穴を掘るなんて。
エレベーターから早く降りたい！
社長が面白そうに、私の顔を覗きこんで。
耳元に唇を寄せた。
「早く子供、出来るといいな」
ニヤリと笑って、妖艶な顔を見せる社長。
小さな声だったけど、絶対に隣の人に聴こえてる。
バカじゃないの！とか叫びたいのに、口がぱくばくするだけで言葉にならない。
エレベーターは、やっと女子更衣室があるフロアに着く。
ご機嫌で私に手を振る社長をひと睨みして、真っ先に扉から飛び出した。
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yuko(プロフ) - ひびきさん» ひびきちゃん、感想ありがとう♪なぬ！松本課長のスピンオフとな！考えてもみなかった！彼はねえ…ちょっとねえ、キャラが…ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ (2016年7月15日 0時) (
レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - さーちゃんさん» さーちゃん、感想ありがとう♪あっちにも感想くれたんだね、ありがとう！相葉くんのお話は現在連載中ですよ。翔くんも出てくるけど。私のお話のあいばくんはいつも一般人だよーリアル設定はなぜかどうも書けない！ (2016年7月15日 0時) (レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - 朔夜さん» 朔夜ちゃん、感想ありがとう♪幸せだよね(T_T)ずっとこの幸せが続けばいいのに〜！そうはいかないのがお話の世界なんだー_:('Θ' 」 ∠):_ (2016年7月15日 0時) (レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - 杏さん» 杏ちゃん、感想ありがとう♪二人に試練、訪れます。過去最高の。そうしないと私が思い描くラストに辿り着けないから。ドＳかつドＭな作者でごめんなさいね(ﾉ≧∀≦) (2016年7月15日 0時) (レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)
ひびき(プロフ) - 潤くんのお誕生日、ここの潤くんのスピンオフとか読みたいなぁ…(笑)可愛くおねだりしてみようかな！？(笑) (2016年7月13日 23時) (レス) id: 621028193c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuko
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yashikonbu
作成日時：2016年6月10日 1時
