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「ほら！クリアできた！」
得意げに言う二宮くん。
そこ、私の耳元なんだけどな。
なぜ普通に会話できるの。
ますます意味不明。
「ね？こうやんの」
「う…うん…」
「わかった？」
「よく…わかんない…」
うまく話せない私を、二宮くんがクスクス笑ってる。
やっぱり、からかわれてる？
面白がってるのかなあ。
…悔しい。
「…帰る」
「え？なんで？終電まだでしょ？」
「まだらけど…」
これ以上、今の状況に耐えられない。
二宮くんに遊ばれるなんて、まっぴらごめんだ！
だけど、立ち上がろうとする私を二宮くんは離してくれない。
「じゃあ…もうちょっといてよ」
コントローラーを持ったまま、私のお腹に二宮くんの腕が回される。
なぜ？
どうして？
二宮くんが私を後ろから抱き締めてる。
「いい加減気付けや」
「へ…？」
「俺、お前が好きなの」
…え？
今、なんて…？
好きって言った…？
ちょっと待って！
そんなのウソだ！
だって私は、二宮くんにとってそんなんじゃ…
「わかった？」
「わっ…わかんない！」
「…はあ？」
「だって！違うでしょ！
同期のつばさちゃんは！？ユズちゃんは！？」
「あいつらが何だよ」
「いつもにのみあくーんって…
にのみあくんも嬉しそうで…」
「別に嬉しかねーよ。お前の方がいいっつったろ」
「えぇ…なぜ…」
「じゃあお前は、どうして俺んちに来た？」
「え…？だって、ゲーム…」
「そんなの口実に決まってる」
お腹に回されていた腕が緩んで、コントローラーが床に置かれる。
二宮くんがまた、私の手を握った。
指が絡まるのと同時に、私の髪に顔を埋める。
「ちょっとはさあ…警戒してくんない？」
「…」
「俺だって男なんだからさ…色々したいに決まってんじゃん」
「いっ…！？色々って…！」
二宮くんが、再びクスリと笑う。
「…する？色々」
二宮くんの落ち着いた低い声が、耳の奥に響いて。
鼓動が早く、激しくなっていく。
顔を向けられて、二宮くんの薄い唇が、私のと軽く重なる。
「可愛い、A」
囁く声が、その顔が、すごく色っぽくて、
私を好きだと言った二宮くんのことが、信じられないはずなのに。
このまま流されてもいいかなって思ってしまった自分が、怖かった。
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yuko(プロフ) - ひびきさん» ひびきちゃん、感想ありがとう♪やっぱりたくさんあるよね、社長さんと恋するお話。ごっちゃになるって呟いてるのを見て、ハッとしたのです。この話は大丈夫なのかと！(笑)大好きと言ってもらえて安心したよ、ありがとう♪ (2016年6月10日 0時) (
レス) id: 8fa3a5d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - ひのきさん» ひのきさん、感想ありがとうございます♪誕生日だなんてプライベートをぶっこんですいません(汗)ありがとう！更新頑張ります！ (2016年6月10日 0時) (レス) id: 8fa3a5d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - ちぃ☆さん» ちぃさん、感想ありがとうございます♪楽しみと言ってもらえて嬉しい！最初は社長も相当横暴でしたよね…分析して頂けて感激です。書き手さんなんですね！素敵な作品を読んだら書きたくなるのは私も同じです！私の話は素敵とは言えませんが(^_^ゞありがとうございます♪ (2016年6月10日 0時) (レス) id: 8fa3a5d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - 珠櫻さん» 珠櫻さん、感想ありがとうございます♪生徒会から！？嬉しいです！翔くんもにのも、いつも主人公に振られる話ばかり書いているので申し訳ないです(;´д｀)ありがとうございます！更新頑張ります♪ (2016年6月10日 0時) (レス) id: 8fa3a5d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - 杏さん» 杏ちゃんへ。大好きだなんて嬉しいわ(T_T)ありがたや。こちらこそよろしくね！！ (2016年6月10日 0時) (レス) id: 8fa3a5d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuko
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yashikonbu
作成日時：2016年5月19日 0時
