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夕方会社に戻ると、エントランスに多数のスーツ姿の男性がいた。
ガヤガヤ、何だか騒がしい。
向こうには、その集団を見詰める女子社員の群れ。
なんだなんだ？
何事？
群れの中にハルちゃんの姿を見付けて、話し掛ける。
「なあに？あれ」
「大変です先輩！あれあれあれ」
「なによ、落ち着け」
「イケメン社長っ！半端ないイケメンがっ！」
「はあー？」
よくよく見ると、スーツ集団の真ん中には一際シュッとした出で立ちの男性。
ん？
あれ？
…
「ハルちゃん、社長ってさ、もしかしてあのグレーのピンストライプ？」
「そうっ！すごいでしょっ！」
…嘘だろ。
誰か嘘だと言って。
そのイケメンは、どこからどう見ても。
私を貶して振り回した、あのお見合い相手の御曹司。
うちの会社の社長の息子だったの！？
そいでもって時期社長！？
あり得ない。
あんな人でなしが、うちの会社の社長？
わが社の未来を、悲観せざるを得ない。
「海外の子会社で取締役をしてたそうですよー。ステキ！」
「…」
「先輩？どうしたんですか？」
「…いや、何でも」
うわあ、マジかよ。
歪んだ顔のままハルちゃんを見ると、その向こうの御曹司がこちらに目線を向ける。
沸き上がる歓声。
「きゃあっ！こっち見た！」
「やっばい！かっこいいっ！」
皆、あいつがとんだ悪漢だとも知らないで。
ニヤリ、と笑う御曹司。
そのまま、集団とともに社を出ていく。
はあ…？
笑った？
こっち見て笑った？
ゾクッと背筋を走る悪寒。
私に気付いた？
まさか！
あり得ない。
「いやーん、かっこいいー！」
ハルちゃん、アイツはさあ。
人でなしだよ。
私はひとり、暗い気分でエントランスを後にした。
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yuko(プロフ) - ayakoさん» ayakoさん、感想ありがとうございます♪嬉しいです！ベタな展開しか書けませんが楽しんで頂けてよかった(о´∀`о)翔さんのオラオラが書きたかったのです。ありがとう☆ (2016年2月9日 0時) (
レス) id: 8fa3a5d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
ayako(プロフ) - はじめまして。俺様社長の翔さんにドギマギと主人公ちゃんとの掛け合いがおもしろくて一気に読ませていただきました。この先も気になる！！更新楽しみに待ってます！！ (2016年2月7日 19時) (レス) id: f5271a4f24 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - yukoさん» はい♪ (2016年2月3日 5時) (レス) id: 49adcb70ee (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - るなさん» るなさんへ♪ありがとう！楽しみにしててね(*^^*) (2016年2月2日 23時) (レス) id: 8fa3a5d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - yukoさん» おらおら翔くんいいですよね！続き楽しみです！ (2016年2月1日 6時) (レス) id: 49adcb70ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuko
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yashikonbu
作成日時：2016年1月25日 0時
