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車は高速を走り抜ける。
「ちょっと！どこ行くんですか！私用事があるんで帰りたいんですけど！」
「…」
「ねえ！聞いてるの？降ろして！」
運転席の男は、黙ったまま。
無視？
あったまきた！
「もう！警察に電話しますから！」
「バカじゃねーの」
「はっ！？」
「お見合い相手に連れ出されただけだろ。
しかも俺はお前と違って、地位も名誉もある男。
警察に通報したところで、誰もかまってくれねえよ」
なにそれ！？
何様のつもり！？
ムカつくー！！
「それに、お前の携帯。ココにあるし？」
ジャケットの胸ポケットを指して、奴がニヤリと笑う。
嘘！
いつの間に！
「ドロボー！」
「うっせー女だな。少しは黙れ」
ちっきしょう…
なんてこった。
四面楚歌。
「…どこに行く気ですか？」
「いいとこ」
「はい？」
「天国と地獄を味わえるとこ」
は。
なんだそりゃ。
全くわけわかんない。
「お前みたいな女は、すっげ興奮すると思うけどね」
目線だけこちらへ向けて、片口角を上げる、隣の男。
天国と地獄？
興奮？
えろいことしか想像できない。
…って、え！？
襲われる、コイツに、私。
やだやだやだ！
こんな顔と金だけの、性格悪い御曹司にやられるなんて！
どうにかして、ここから脱出しなくちゃ！
でも、ここは高速。
なんとか一般道で、停まったタイミングで降りよう。
そうは考えてみたものの、なかなか脱出できるタイミングなんてない。
はあ、苦しい。
帯締めすぎなんだって、お母さん。
櫻井翔って言ったっけ。
コイツ、最悪だよ。
お母さんの勧めるお見合いなんて、もう二度としてやるもんか。
呼吸が苦しくなって、視界が霞んでいく。
「…おい。どうした」
どうしたもこうしたもないわ。
こんな男に襲われるなら、死んだほうがマシ。
「っおい！」
意識が遠退いていく。
あら、本当に死ぬのかしら、私。
お父さんお母さん…
先立つ不孝をお許しください…
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yuko(プロフ) - ayakoさん» ayakoさん、感想ありがとうございます♪嬉しいです！ベタな展開しか書けませんが楽しんで頂けてよかった(о´∀`о)翔さんのオラオラが書きたかったのです。ありがとう☆ (2016年2月9日 0時) (
レス) id: 8fa3a5d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
ayako(プロフ) - はじめまして。俺様社長の翔さんにドギマギと主人公ちゃんとの掛け合いがおもしろくて一気に読ませていただきました。この先も気になる！！更新楽しみに待ってます！！ (2016年2月7日 19時) (レス) id: f5271a4f24 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - yukoさん» はい♪ (2016年2月3日 5時) (レス) id: 49adcb70ee (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - るなさん» るなさんへ♪ありがとう！楽しみにしててね(*^^*) (2016年2月2日 23時) (レス) id: 8fa3a5d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - yukoさん» おらおら翔くんいいですよね！続き楽しみです！ (2016年2月1日 6時) (レス) id: 49adcb70ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuko
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yashikonbu
作成日時：2016年1月25日 0時
