36 秘密 ページ36
社長に頼まれた届け物を終えて秘書課に戻ると、もうとっくに終業時間を過ぎていた。
秘書課には既に私だけ。
そうか、今日は定時退社日。
社長、まだ帰らないのかな？
たまには私も早く帰りたいなあ。
ここに来てから、定時で帰ったことなんて一度もない。
社長がお先にって帰る姿も見たことないけど。
どんだけ働いてるんだろ。
鉄人か。
ふと見ると、社長室のドアがうっすら開いている。
漏れ聴こえてくる会話と笑い声。
「…でさあ。…だろ？」
「マジかよ、信じらんねえ」
あれ？
こんな時間にお客さん？
ずいぶん親しげな感じだけど。
お茶出ししたほうがいいのかな。
気になって、そうっと隙間から中を覗く。
応接ソファに、社長と向かい合って座る男性。
あれ？
あの後ろ姿からも漂うイケメンオーラ…
もしかして…
松本さん？
「覗き趣味の女がいるぞ」
こっちを見て、ニヤリと笑う社長。
うはあっ！
バレた！
ゆっくり振り返った男性は、やっぱり松本さんだった。
「藍原さん、どうしました？」
いつもの微笑み。
あれ？
「いえ、あの、お客様かと…」
「ハハッ！声色作ってんじゃねーよ、潤」
「うっせーな、秘書課ではこういうキャラなんだよ」
「マジかよ！相変わらずだなお前」
「フッ！やたらプライドばっか高い女ばっかだよ、秘書課」
「藍原ハブられてんだろ」
「ガン無視。ちょーウケる」
「アハハ！マジで？」
「でも最近やっと挨拶して貰えるようになったよね。
仕事仲間を貶める行為は査定に響くよって俺が言ったら、皆途端に態度変えて」
「はあっ？アホか」
えっ？
えっ？
どういうこと？
秘書さんたちの態度が変わったのは、松本さんのおかげなの？
っていうか、社長と松本さんが随分親しげ。
そして私、またバカにされてる。
何これ？
どういうこと？
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yuko(プロフ) - ayakoさん» ayakoさん、感想ありがとうございます♪嬉しいです！ベタな展開しか書けませんが楽しんで頂けてよかった(о´∀`о)翔さんのオラオラが書きたかったのです。ありがとう☆ (2016年2月9日 0時) (
レス) id: 8fa3a5d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
ayako(プロフ) - はじめまして。俺様社長の翔さんにドギマギと主人公ちゃんとの掛け合いがおもしろくて一気に読ませていただきました。この先も気になる！！更新楽しみに待ってます！！ (2016年2月7日 19時) (レス) id: f5271a4f24 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - yukoさん» はい♪ (2016年2月3日 5時) (レス) id: 49adcb70ee (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - るなさん» るなさんへ♪ありがとう！楽しみにしててね(*^^*) (2016年2月2日 23時) (レス) id: 8fa3a5d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - yukoさん» おらおら翔くんいいですよね！続き楽しみです！ (2016年2月1日 6時) (レス) id: 49adcb70ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuko
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yashikonbu
作成日時：2016年1月25日 0時
