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「…悪かった」
社長が私に向かって、頭を下げる。
「あんな奴だと知っていたら、お前を連れて行かなかった。
けど、知らなかったじゃ済まされないよな」
「えっ…」
「嫌な思いをさせて、ごめん」
嘘。
社長が謝ってる。
「そんなっ…頭を上げて下さい、社長。
私は社長に助けてもらったんですから」
「あんなの当然だ。社長が社員を守れなくてどうする」
社長…
しゃちょおぅっ…
やばい、泣きそう。
「泣いてもいいぞ」
「…っ！？嫌です！」
「俺の胸を特別に貸してやる」
「やっ…結構ですから！」
慌てて拒否する私。
泣きそうなの、バレてた！？
社長がニヤリと笑う。
「相変わらず可愛くねえなあ」
「可愛くなくてすいませんねっ！社長だって、あのセクシー秘書にニヤニヤしてたくせにっ！」
「はあ？してねーし。
あんな頭空っぽな女にベタベタされて、こっちは迷惑だったっつーの」
「嘘だっ！喜んでた！」
「んな訳ねーだろ！あの女ならお前の方がまだ100倍マシだわ」
「まだって何ですか！まだって！」
「何お前、ひょっとして妬いてたの？」
「そんなわけっ！自惚れないで下さいっ！」
キイッ！！
どうしてそういう発想になるかっ！！
「どっかで見たと思ったら、あの女、元AV女優だな」
社長が思い出したように言う。
「そうなんですか…？」
「ご丁寧に逆接待もアリだったって訳か」
逆接待！？
どわーー！
どういうこと！！
つーかますます最低！
あの狸親父めっ！
「惜しいことしたな」
「はあっ！？」
「お前、知らねえだろ。世間をあっと言わせた、危ない女教師と放課後シリーズの…」
「知りませんし知りたくもありません！！」
社長も最低っ！！
バカじゃないのっ！！
はあはあはあ。
イカン。
血圧が上がる。
興奮する私を見て、社長が笑う。
「とにかく、無事で良かった」
「無事じゃないですよ…触られたし臭かったし」
「それくらい我慢しろ」
「…あい？」
はあ？
謝られたはずが、我慢しろ？
何だかもう言ってることが無茶苦茶。
相変わらず綺麗な顔をして、窓の外に目をやる社長。
もう…
まあ、いっか。
助けてもらったんだし、今回のことは多目に見よう。
安心したら、急に眠くなってきた。
「おい藍原。寝るなよ」
「はい…寝てまへん…」
「嘘つけ、寝る気だろ」
「…z」
睡魔に襲われた私は、抵抗する術もなく。
眠りの世界へと引き摺り込まれて行った。
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yuko(プロフ) - ayakoさん» ayakoさん、感想ありがとうございます♪嬉しいです！ベタな展開しか書けませんが楽しんで頂けてよかった(о´∀`о)翔さんのオラオラが書きたかったのです。ありがとう☆ (2016年2月9日 0時) (
レス) id: 8fa3a5d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
ayako(プロフ) - はじめまして。俺様社長の翔さんにドギマギと主人公ちゃんとの掛け合いがおもしろくて一気に読ませていただきました。この先も気になる！！更新楽しみに待ってます！！ (2016年2月7日 19時) (レス) id: f5271a4f24 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - yukoさん» はい♪ (2016年2月3日 5時) (レス) id: 49adcb70ee (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - るなさん» るなさんへ♪ありがとう！楽しみにしててね(*^^*) (2016年2月2日 23時) (レス) id: 8fa3a5d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - yukoさん» おらおら翔くんいいですよね！続き楽しみです！ (2016年2月1日 6時) (レス) id: 49adcb70ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuko
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yashikonbu
作成日時：2016年1月25日 0時
