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「こいつの家まで頼む」
「かしこまりました」
…え。
「社長！私は帰れますんで！」
「は？一人で歩けない奴がどうやって帰るんだよ」
「…そうでした」
しょんぼり。
落ち込む私。
何から何まで申し訳ない。
「すいません…ほんとに…」
「ホントだよな」
あうう…
商談を潰した上に、家まで送らせるというたかがいち社員…
「処分は甘んじて受けますんで…」
「は？何のことだ」
「ですから…今回の接待が、私のせいでダメなった件で」
「何でお前のせいになるんだよ」
え？
違うの？
「あんな狸親父が社長の会社なんてロクでもねえ。こっちから願い下げだ」
…はい？
だって、大事な接待だって…
ヘマすんなよって…
「あそこのIT部門とウチとが提携できたらと思ってたんだけど。社長があれじゃあたかが知れてる」
「えっ…」
「そんなことより。お前、嫌ならちゃんと抵抗しろ。あんなんじゃあのクソジジイの思うつぼだぞ」
苛ついた様子の社長が、私を睨む。
そんなこと言われたって…
私だって嫌だったのに。
じゃああの時、私はどうしたら良かったの？
「私だって、抵抗しましたよ！」
「あんなんじゃ抵抗とは言わねえ」
「社長にはわからないんです、女の気持ちなんか！
…セクハラなんて、今まで数え切れないほどされてきました。
枕営業しろってあからさまに言ってくる奴だってザラにいたし…
いつもなら反撃したり、逃げたりできたけど…
抵抗したら紅林社長に、櫻井社長の顔に泥を塗る気かって…言われて…っ…」
悔しい。
あんな狸親父に脅されて、屈してしまった自分が情けない。
だけど、社長のため、会社のために我慢しなきゃって思って…
握り締めた手が、震える。
こんな風になってしまう自分が嫌い。
私はただ、仕事を全うしたかっただけなのに。
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yuko(プロフ) - ayakoさん» ayakoさん、感想ありがとうございます♪嬉しいです！ベタな展開しか書けませんが楽しんで頂けてよかった(о´∀`о)翔さんのオラオラが書きたかったのです。ありがとう☆ (2016年2月9日 0時) (
レス) id: 8fa3a5d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
ayako(プロフ) - はじめまして。俺様社長の翔さんにドギマギと主人公ちゃんとの掛け合いがおもしろくて一気に読ませていただきました。この先も気になる！！更新楽しみに待ってます！！ (2016年2月7日 19時) (レス) id: f5271a4f24 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - yukoさん» はい♪ (2016年2月3日 5時) (レス) id: 49adcb70ee (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - るなさん» るなさんへ♪ありがとう！楽しみにしててね(*^^*) (2016年2月2日 23時) (レス) id: 8fa3a5d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - yukoさん» おらおら翔くんいいですよね！続き楽しみです！ (2016年2月1日 6時) (レス) id: 49adcb70ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuko
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yashikonbu
作成日時：2016年1月25日 0時
