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次々と飲まされて、頭がグルグル回ってきた。
「藍原さん、真っ赤だねえ。お酒、弱いのかな？」
「はい…弱いんです…」
「大丈夫かね」
紅林社長はそう言いながら、私の太股に手を伸ばした。
これって…
セクハラだ。
けど、大丈夫。
営業のときも、何度もこんな場面があった。
こういうときの対処法は、わかってる。
沸き上がる嫌悪感をやっとのことで抑えて、紅林社長の手を握って彼の膝に戻す。
「おやめください、紅林社長」
「おや、照れているのかな。可愛いねえ、君」
違うわ！
照れてるわけないでしょっ！
何なの、この狸親父。
調子に乗った紅林社長は、今度は私の腰に手を回して、体を引き寄せて来た。
ちょっと…
うわうわうわ。
本格的にヤバイ感じ。
「藍原さんみたいな可愛い子が秘書だなんて、櫻井社長は幸せだねえ」
「とっ…とんでもないです」
「どうだね？わが社に来ないかね？」
「お言葉だけ有り難く頂戴いたします。
あの、紅林社長、ちょっと…」
密着した体を離そうともがいてみるけれど、強い力で押さえられていて、びくともしない。
それ以上に、酔いが回ってしまった私は、体に力が入らない。
「なに？もっと飲みたいか。私が飲ませてやろう」
「いえ、あの、やめて下さいっ…」
お猪口に熱燗を満たして、私の口元に無理やり当てる。
「んっ…」
お酒は溢れて、首筋から胸元へ流れた。
「ああ、濡れてしまったね。拭いてあげよう」
厭らしい笑みを浮かべて、私の胸を見る。
「自分で出来ますから…」
「遠慮しないで、さあ」
おしぼりを持った紅林社長の手が、首筋に触れる。
ゴクリと、生唾を飲み込む音。
「綺麗な肌をしているな。どんな味かな？」
紅林社長の顔が、私の首に近付く。
オヤジ臭が、鼻をつく。
気持ち悪い。
この狸親父…！
私が抵抗できないのをいいことに、調子に乗りやがって！
「本当にやめて下さい！」
「いい匂いがするねえ、君」
「ちょっとっ…！やだってば！」
「藍原さん、これは接待だ」
紅林社長が、鋭い目付きで私を見る。
「ここで君が逃げれば、櫻井社長の顔に泥を塗ることになる」
ハッとする。
そんなの…出来るわけない。
これは仕事。
接待。
黙った私に、紅林社長がニヤリと笑う。
「君は優秀な秘書だ。ねえ？」
手が、胸に触れて。
もう、逃げられない。
これが、秘書の仕事なの？
こんなことをしなくてはいけないの？
社長が私を連れてきたのは、このため？
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yuko(プロフ) - ayakoさん» ayakoさん、感想ありがとうございます♪嬉しいです！ベタな展開しか書けませんが楽しんで頂けてよかった(о´∀`о)翔さんのオラオラが書きたかったのです。ありがとう☆ (2016年2月9日 0時) (
レス) id: 8fa3a5d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
ayako(プロフ) - はじめまして。俺様社長の翔さんにドギマギと主人公ちゃんとの掛け合いがおもしろくて一気に読ませていただきました。この先も気になる！！更新楽しみに待ってます！！ (2016年2月7日 19時) (レス) id: f5271a4f24 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - yukoさん» はい♪ (2016年2月3日 5時) (レス) id: 49adcb70ee (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - るなさん» るなさんへ♪ありがとう！楽しみにしててね(*^^*) (2016年2月2日 23時) (レス) id: 8fa3a5d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - yukoさん» おらおら翔くんいいですよね！続き楽しみです！ (2016年2月1日 6時) (レス) id: 49adcb70ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuko
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yashikonbu
作成日時：2016年1月25日 0時
