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結局私は５着もの高級ブランドスーツを買い与えられて、店を出た。
お店の中で早速着替えさせられて、着慣れないお上品な格好になる。
「何とか見られるようにはなったな」
何故か満足げな社長。
「感謝しろよ。あの葬式スーツじゃ笑い者だったんだからな」
「っ！！葬式じゃないですっ！それにこんなの、頼んでないですし！」
「５着あるから、１週間それで着回せ。よし、戻るぞ」
人の話、聞いてないし！
金に物言わせて、何なんだか。
しっかし社長、よっぽどの上客なんだな。
こんな高級ブランドのお店を、開店前に開けさせるなんて。
私達を乗せて、車は滑るように走り出した。
さっきは慌てていて気付かなかったけど、さすが社長車、すごく乗り心地がいい。
広いし、足を伸ばしても前の座席に届かない。
うわー。
普通の車とやっぱ違うわ。
エンジョイしていると、不意に社長に話しかけられた。
「…悪かったな」
「…はい？」
「しみったれてるとは思ったけど、お前の仕事をバカにしたつもりはなかった」
「…いえ」
謝られた？
…へえ。
謝ることもできるんだ、この人。
意外すぎる展開に、ただ驚いた。
変な人。
隣の社長を見ると、眉をひそめて一点を凝視している。
何？
「お前な、膝は揃えて座れよ」
「っはい？」
「パンツ見えてるぞ」
うはっ！？
えっ！？
「みっ！？見ないで下さい！へんたいっ！」
「はあー？折角注意してやったのに何だその言い様は！」
「セクハラですよ！イヤー！」
「ふざっけんな！お前のガキくさい水玉パンツなんか誰も興味ねえよ！」
「ウギャー！思いっきり見てるじゃないですかっ！」
スカート、履き慣れてないからっ！
油断してしまった！！
騒ぐ私達を見て、運転手さんがミラー越しにクスクス笑う。
「何がおかしい」
社長が不機嫌丸出しで聞く。
「いえ、仲がよろしいなと思いまして」
「「良くないわっ！！」」
ハモってしまった。
またクスクス笑う運転手さん。
気まずくて、お互いにそっぽを向く。
暫く走ると、再び会社のエントランスに停まる車。
「さっさと会議の準備するぞ」
「…はい」
社長が、仕事の顔に戻った。
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yuko(プロフ) - ayakoさん» ayakoさん、感想ありがとうございます♪嬉しいです！ベタな展開しか書けませんが楽しんで頂けてよかった(о´∀`о)翔さんのオラオラが書きたかったのです。ありがとう☆ (2016年2月9日 0時) (
レス) id: 8fa3a5d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
ayako(プロフ) - はじめまして。俺様社長の翔さんにドギマギと主人公ちゃんとの掛け合いがおもしろくて一気に読ませていただきました。この先も気になる！！更新楽しみに待ってます！！ (2016年2月7日 19時) (レス) id: f5271a4f24 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - yukoさん» はい♪ (2016年2月3日 5時) (レス) id: 49adcb70ee (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - るなさん» るなさんへ♪ありがとう！楽しみにしててね(*^^*) (2016年2月2日 23時) (レス) id: 8fa3a5d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - yukoさん» おらおら翔くんいいですよね！続き楽しみです！ (2016年2月1日 6時) (レス) id: 49adcb70ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuko
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yashikonbu
作成日時：2016年1月25日 0時
