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「命短し恋せよ乙女ってか。
あ、これもセクハラか？すまん！」
Aが小さく笑う。
その笑顔を見て、松岡は安堵した。
昨日見たAはオドオドしていて、雅紀に無理やりキスでもされたんじゃないかと心配していたから。
本人が大丈夫と言うなら大丈夫なんだろう。
Aは成績優秀のしっかり者だしな。
だけど、高校生男子ってヤツは歯止めがきかないからなあと、松岡の心配は尽きない。
教師が生徒の恋愛に首を突っ込むのはどうかと思うけれど、Aの家も雅紀と翔の家も特別だ。
何かあってからでは遅い。
「つーことで、相葉のことなら何でも俺に聞け。
いつでも相談しに来い」
「ありがとうございます」
「相葉のことじゃなくてもさ、困ってることがあったら力になるから」
「はい」
Aはにこやかに椅子から立つ。
ちょっとお節介だけど、頼れる先生だというのは本当だ。
どうしようもなく困った時には相談しようと考えながら、Aは体育教官室を後にする。
少しだけ軽くなった心。
体育館の側を通って教室へ戻ろうと廊下を歩いていくと。
向こう側に見えたのは、人影。
……翔だ。
こっちへ歩いてくる。
途端にAの鼓動は高鳴る。
乱れた服装なのに品のある佇まいは、やっぱり他の生徒とは違う。
口では上手く説明出来ないけれど、翔はそこに存在するだけで華やかなオーラを放っているようだった。
目が合う。
翔の表情は昨日と同じ、眉間に皺を寄せている。
睨まれているのだろうと思って、Aは顔を伏せた。
嫌だな。
嫌われるぐらいなら、自分のことなんか知らないでいてくれた方が良かったのに。
Aは急に悲しくなった。
小さく頭を下げて、急いで翔の隣をすれ違おうとした。
だけど。
「杉崎……だっけ」
翔がAの苗字を呼んだ。
思ってもみなかった事態にAは足を止める。
「はい……」
「君のクラスの子に、松岡先生のとこに行ったって聞いて」
Aは自分が翔に探されていたんだと理解した。
一体誰に聞いたんだろう。
話し掛けられた女子は今頃泣いて喜んでいるかもしれない。
と同時にゾッとした。
明日は何故翔と知り合いなのかとクラスの女子全員から詰問されるに違いない。
それにしても、どうして私を。
自分は翔から嫌われている筈なのに。
Aは恐る恐る翔を見上げた。
翔はAが自分を怖がっていることに気付いて、弁明を始めた。
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さり(プロフ) - 爽やか男子なまさき君のお話から来たので、ダークな感じもまた堪らんです！！ (2019年3月27日 0時) (
レス) id: 1076ce69b4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - えっ？！初めてなのにお風呂でだなんて全て見られちゃうし、声は響いちゃうし恥ずかしい(〃ﾉωﾉ)翔くんはどうも主人公ちゃんが気になっちゃうんですね…年度末だから仕方ないのかもしれないですけど、嵐さん不足になりますよね(。>д<) (2019年3月25日 6時) (レス) id: 7082127890 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - こんばんは。本当に雅紀くんの考えがわからなくて…側にいる翔さんさせもとまどっている？翔さんも主人公ちゃんに惹かれつつ？色んなドキドキが忙しい(￣▽￣;) (2019年3月24日 16時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - ゆりさん» ゆりちゃん、感想ありがとう♪レイラちゃんは高校生だけど、イメージはローラで(笑)樹里さんは相葉先輩の過去を知る人物のひとりだよ。色々書きたいことは盛沢山なんだけど文字数が(;´Д｀)次のお話はなるべく夜中に読んでほしい(*´艸`*) (2019年3月24日 0時) (レス) id: 002ad326f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - ハラハラドキドキしながら読んでいる中、レイラちゃんの天然ぶりにくすっと笑わされてホッとさせられます(((*≧艸≦)樹里先輩は良い人なのか相葉先輩とグルなのか…えっ？！家って二人の住む家に行っちゃうんですか？心の準備が…(笑) (2019年3月17日 23時) (レス) id: 7082127890 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuko
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yashikonbu
作成日時：2019年2月10日 1時
