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「松兄は眼光だけじゃなくて勘も鋭いんだから。
気を付けてよね、翔ちゃん」
「悪かったよ」
翔の家、リビングにて話す翔と雅紀。
雅紀がコーラのペットボトルキャップを捻ると、プシュッと小気味良い音がした。
雅紀は翔の落としていった吸殻についての注意をする。
普段は自分の方が余程しっかりしているし、雅紀だって吸おうとしてた癖に……と喉まで出かけていたのを飲み込む翔。
「何だったらAちゃんまで疑われるとこだったじゃん」
「そりゃないだろ、あんな真面目っ子」
「Aちゃんって真面目っ子なの？」
「見た目そうだろ」
「人を見た目で判断しちゃダメでしょ、ああ見えてすっげー遊んでるかもしんないし」
「ブハッ、あり得ねえ」
「わかんないよ？翔ちゃんが案外一途なのと同じで」
失礼だな、案外だなんて。
でもまあ、そうか。
この髪色じゃあ、遊んでいるようにしか見えないのも無理はない。
多少の反発を覚えつつも、雅紀が言うことにはいつも妙に納得してしまう。
雅紀は自分の弟だと思うようにしてきたし、雅紀はいつも自分を立ててくれてはいるけれど、実際には自分の方が弟的立場なんじゃないだろうかと、翔はいつも思う。
そして、それも悪くないな、と。
というのも、翔は一人息子であり、父親の会社の跡継ぎだ。
父から仕事を任されたその日から、会社のトップになることは間違いない。
仕切ったりリーダーシップを発揮するのが得意な翔にとって、社長という職業は天命とも言える。
父親に反発しつつも、こんな状況を与えてくれたことには後に感謝することになるだろうと薄々気づいていた。
しかし、たまには違う自分を味わってみたくなる。
それが、雅紀の存在だ。
雅紀は翔に新しい風を吹かせてくれる。
雅紀の思いもよらない発想は、時に凝り固まった頭を柔らかく解してくれるような気がする。
女子には可愛いなんて言われているけど、雅紀は長男然としているところがある。
頼りないようでいて実は頼もしい男だ。
自分が社長の座に就いた時には、是非手元に置いておきたいタイプなのかもしれない。
「で、あの子とは？進展したの？」
「松兄さえ来なかったらなあ、とんだお邪魔虫だよね」
頬を膨らませる雅紀。
可愛いと言われても仕方ない仕草をする。
だが、表情とは裏腹。
雅紀は心の中で様々な思案を巡らせていた。
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さり(プロフ) - 爽やか男子なまさき君のお話から来たので、ダークな感じもまた堪らんです！！ (2019年3月27日 0時) (
レス) id: 1076ce69b4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - えっ？！初めてなのにお風呂でだなんて全て見られちゃうし、声は響いちゃうし恥ずかしい(〃ﾉωﾉ)翔くんはどうも主人公ちゃんが気になっちゃうんですね…年度末だから仕方ないのかもしれないですけど、嵐さん不足になりますよね(。>д<) (2019年3月25日 6時) (レス) id: 7082127890 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - こんばんは。本当に雅紀くんの考えがわからなくて…側にいる翔さんさせもとまどっている？翔さんも主人公ちゃんに惹かれつつ？色んなドキドキが忙しい(￣▽￣;) (2019年3月24日 16時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - ゆりさん» ゆりちゃん、感想ありがとう♪レイラちゃんは高校生だけど、イメージはローラで(笑)樹里さんは相葉先輩の過去を知る人物のひとりだよ。色々書きたいことは盛沢山なんだけど文字数が(;´Д｀)次のお話はなるべく夜中に読んでほしい(*´艸`*) (2019年3月24日 0時) (レス) id: 002ad326f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - ハラハラドキドキしながら読んでいる中、レイラちゃんの天然ぶりにくすっと笑わされてホッとさせられます(((*≧艸≦)樹里先輩は良い人なのか相葉先輩とグルなのか…えっ？！家って二人の住む家に行っちゃうんですか？心の準備が…(笑) (2019年3月17日 23時) (レス) id: 7082127890 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuko
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yashikonbu
作成日時：2019年2月10日 1時
