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朝起きると、床に敷いた布団の上には髪の毛ボサボサの荼毘くんがいる。
意外とまつ毛が長くて、寝ている時ちょっとだけ口が空いているのが『人間』らしいなって思う。
制服に着替えて、昨日作り置きしたお弁当を用意して、髪の毛整えてちょっとだけメイクする。
そう、私はどこにでもいる普通の一人暮らしの女子高生。
…ただ、ちょっとデカい黒猫が家にいるだけ。
少し近づいて、前に膝を着いてとりあえず家を出る旨を伝えておく。
｢荼毘くん、行ってきます
出てくとき窓ちゃんと閉めてね｣
｢…起こすな…殺すぞ｣
｢朝から物騒なのやめて｣
背中を向けていた荼毘くんがゴロンと寝返りをして、しゃがみこむ私の方を向いた。
朝だからちょっと伏し目がち。
猫の毛並みを整えるように、黒い髪を手櫛で梳かしてやる。
その手をするりと取られて、荼毘くんの左手で握られる。
さっきまで寝てたのに、手は冷たい。変なの。
｢起こしちゃってごめん｣
｢…行ってきますのチューは｣
｢セクハラですよお兄さん。
それに、それを言うなら行ってらっしゃいのチューでしょ｣
｢へー、大胆｣
｢いや、なんで私が求めてるみたいになってるの｣
｢違うんか｣
｢違います｣
早く学校行きたいんだけど…。
いつもはさらっと軽い返事で済ませてくれるのに、こういうよくわからない機嫌の時の荼毘くんはめんどくさい。
｢今日くらい休めば？｣
｢やだ。
休んだら昼まで荼毘くんと一緒に居なきゃいけないじゃん。｣
｢ハハッ、そんな嫌かよ｣
｢嫌ですー｣
｢俺はいいと思うぜ？｣
｢何？今日は人肌恋しい日？｣
そーそー、と言いながら、目が冴えてきた荼毘くんが私を器用に床に座らせる。
ぺたん、と座り込んだところで、私の太ももに頭を乗せてくる。
肌に髪の毛が当たってくすぐったい。
｢…ちょっと待て｣
｢アァ？｣
｢ナチュラルにJKに膝枕をさせるな｣
｢今気付いたのかよ｣
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狐宮(プロフ) - 流石に神作すぎる。更新待ってます！！ (3月17日 11時) (
レス) id: a0c6b76223 (このIDを非表示/違反報告)
エスプレッソ - めちゃくちゃ好きです！続きが楽しみです！ (2月2日 20時) (レス) id: de6ec814a1 (このIDを非表示/違反報告)
白うさぎ - 更新楽しみです！頑張ってください！ (2月2日 9時) (レス) @page31 id: ddc71ea2f6 (このIDを非表示/違反報告)
ねかあ(プロフ) - あああああああああああああああ！JKに手出してるホークスさいこおおおおお！ (1月26日 19時) (レス) @page31 id: 39dbcee998 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ - うわ、もうめちゃくちゃ好きです。更新頑張ってください、、 (1月25日 1時) (レス) @page31 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八尋 | 作成日時：2022年12月8日 20時
