31時間 ページ32
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白雪姫の眠りを覚ましたのは、一人の少年だった。
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｢んー……｣
共有スペースのソファで、小さく唸りながら頭を捻る。悩みの種は、やっぱりあの日の彼だ。
爆豪くんは、私に好きと言ってくれる。
私は、彼に何も答えられなかった。好きと言ってくれるのは嬉しいはずなのに、心のどこかで引っかかってそれを受け入れられない。
かといって断れば、嫌われるんじゃないか、と考えれば怖くてたまらなかった。
一週間それを考え続けて、また二日寝て。
でもまだもやもやは冷めなくて、黒い霧のかかったような感情が、渦巻いて悩ませる。
｢……い……おい、雪白｣
｢！は、はい！｣
名前を呼ばれて上を向けば、轟くんがいた。
安心して小さくため息が出て、自然と目線は下を向く。
部屋着だから、轟くんもそろそろ寝ようとしてたのかな。共有スペース、地味に落ち着くもんな。
｢さっきから呼んでたんだが、気付かなかったか｣
｢ご、ごめん、全然聞いてなかった｣
持っていた缶ジュースに手を付けて、気を紛らわせるように口元に運んだ。
轟くんの顔色を伺うと、やはり怪訝そうな顔をした。
｢最近の雪白は、なんか変だ｣
何事も無いようにさらっと吐いてみせる。
向かいの椅子に座って、私の顔色を伺ってくる。
轟くんは、そういうところは勘が鋭いんだね。まぁ、ずっと席も近いし、話すことも多いし、勘づかれても違和感はないか。
｢私は元から変だよ｣
大変なはずなのに、私は自分でも驚く程に冷静だった。淡々と出る言葉は、自分への暗示のようで、言い聞かせのようで。
｢なんかあったなら、聞く｣
それをわかって彼は、こうして慰めるのだろうか。
目線が合うと、私の口は自然と言葉を選んで彼に伝えたのだ。
｢……爆豪くんが、私に好きって言ってくれた｣
いつかと同じように、私はジュースを啜りながら、彼と目を合わせずに呟いた。
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なおみ(プロフ) - 完結おめでとうございます!! ホントに、白雪と轟くんがひっついてよかった！ 作品読んでると泣きました(´；ω；`)こんな良い作品をありがとうございました!!! (2017年12月19日 17時) (
レス) id: 73e619451a (このIDを非表示/違反報告)
赫夜 - 八尋さんこんばんはご無沙汰ぶりです赫夜デス！！夜分遅くでもお仕事ご苦労様デス(*^^*)！！先程仕上がったこちらがわの内容一部を読ませて頂いたところ主人公ちゃんは揺るで余り恋愛感には無しな感じですが次回はどう言った展開になるのか楽しみにしてます！！ (2017年9月5日 21時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
RAIN - 赫夜さん» こんにちは。あまりたくさんのコメントは作者さんの負担になるのでやめた方がよいのでは？影ながらひっそり応援していくのも読者の役目だと思いますよ。自分はたくさんのコメントは返すのも負担なので嫌だとは思いますが。 (2017年8月28日 20時) (レス) id: eb5387909c (このIDを非表示/違反報告)
赫夜 - 八尋さんおはようございます赫夜デス！！徹夜までのお仕事ご苦労様デス(*≧∀≦*)先程の内容一部を読ませて頂いたところ爆豪は主人公ちゃんの事が気に食わないそうで何回か良く挑戦を申し込んでるそうですがひょっとしたら…(*_*) (2017年8月26日 8時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
赫夜 - 八尋さんこんにちは赫夜デス夕方のお仕事ご苦労様デス！！先程仕上がった内容一部を読ませて頂いたところ次の日主人公ちゃんは何と爆豪と珍しく一緒に登校してきたそうですが果たして次回内容はどうなって逝くか気になりますね(^ー^)今後をお待ちしております！！ (2017年8月24日 17時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八尋 | 作成日時：2017年8月17日 19時
