30時間 ページ31
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｢これ以上ウザったらしいことされたくなかったら近づくんじゃねぇ｣
｢そ、｣
冷静な声が耳に入り、少し腹を立ててそいつを睨む。
言ってしまった。
もうここまで来たら逃れられないと思った。俺だって、すぐに自覚した訳では無い。
轟にそれを指摘されるまでは、ただそいつのことを嫌いで視界に入れたくないものだと思っていたのだ。
『雪白のこと気になるのか、爆豪』
何を言っているのか、全くわからなかった。だが轟が雪白と仲良く話しているのを見れば、どこかしら気持ちが落ち着かない。
結局自分の恋を気付かせたのは、因縁を持っている相手であったのだ。
｢近付かないのは無理だよ。さっきも言ったけど、お友達は大事なの｣
｢俺はそんな目で見てねぇ｣
｢私はお友達でいたいと思ってる｣
こんな時でも冷静だ。焦った色を見せることもなく、ただいつもの表情で言葉を零す。
お友達でいたい、それはこいつなりの遠回しの振りだ。恐らく気持ちには答えられない、と言いたいのだろう。
｢はっきり言えや｣
そう威圧をかけても、首を傾げて笑顔。どうしてこんな奴を好きになったんだか。
個性が強くて頭が良くて、轟と同じように俺の邪魔をする存在だと気が付いて。
人柄で悪いとこ見つけてぶっ叩いてやろうと批判の言葉を探せば、どんどん気さくな人柄が入り込んできて。
気付けば、という感じだった。
それを知りもしないこの女は、ずっと笑顔を振りまいてくる。
轟には、誰よりも眩しい笑顔を。
｢好きだっつってくれる奴が好きなんだろ、お前は｣
｢…｣
｢その顔は図星か｣
こいつが轟を好きなのはわかっている。本人は自覚もせず、ただ轟が『好き』をくれるからそばに居たいと思っているだけ。自己中な所もあるやつだから。
でもそれは違う。
好きだと言ってくれるからついて行きたいのではなく、轟だから。
それを知っていて俺は、なおこいつを追い詰める、人のことを言えないレベルの自己中だ。
｢俺ならいくらでも言ってやれる｣
こいつが自覚しない限りは。
｢ねぇ、｣
雪白が唐突に言葉を遮る。
顔を見れば、さっきの表情とは全く違った、思い詰めた顔で、詰まる言葉をどうにか吐き出す。
｢最後に1回だけ、聞かせて｣
｢私なんかのこと、好きなの？｣
｢そうだっつってんだろブス｣
これ以上言えば、そいつは崩れてしまいそうだった。
俺は有無も聞かずに、雪白の前を去った。
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白雪姫の目を覚ました少年は。
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なおみ(プロフ) - 完結おめでとうございます!! ホントに、白雪と轟くんがひっついてよかった！ 作品読んでると泣きました(´；ω；`)こんな良い作品をありがとうございました!!! (2017年12月19日 17時) (
レス) id: 73e619451a (このIDを非表示/違反報告)
赫夜 - 八尋さんこんばんはご無沙汰ぶりです赫夜デス！！夜分遅くでもお仕事ご苦労様デス(*^^*)！！先程仕上がったこちらがわの内容一部を読ませて頂いたところ主人公ちゃんは揺るで余り恋愛感には無しな感じですが次回はどう言った展開になるのか楽しみにしてます！！ (2017年9月5日 21時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
RAIN - 赫夜さん» こんにちは。あまりたくさんのコメントは作者さんの負担になるのでやめた方がよいのでは？影ながらひっそり応援していくのも読者の役目だと思いますよ。自分はたくさんのコメントは返すのも負担なので嫌だとは思いますが。 (2017年8月28日 20時) (レス) id: eb5387909c (このIDを非表示/違反報告)
赫夜 - 八尋さんおはようございます赫夜デス！！徹夜までのお仕事ご苦労様デス(*≧∀≦*)先程の内容一部を読ませて頂いたところ爆豪は主人公ちゃんの事が気に食わないそうで何回か良く挑戦を申し込んでるそうですがひょっとしたら…(*_*) (2017年8月26日 8時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
赫夜 - 八尋さんこんにちは赫夜デス夕方のお仕事ご苦労様デス！！先程仕上がった内容一部を読ませて頂いたところ次の日主人公ちゃんは何と爆豪と珍しく一緒に登校してきたそうですが果たして次回内容はどうなって逝くか気になりますね(^ー^)今後をお待ちしております！！ (2017年8月24日 17時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八尋 | 作成日時：2017年8月17日 19時
