17時間 ページ18
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｢でもね、私、
君の内面なら嫌いじゃない｣
なら私も、ありのままを話そうと思った。
彼のことを受け入れられたらそれは、もしかしたら私の中で一つ壁を乗り越えたことになるんじゃないか？
単純な思考しか持ち合わせていない私は、
『言葉が欲しい』欲望だけで、行動を起こす。
｢避けてごめんなさい、
これから君のことをもっと知って、私は君のことを好きになりたい｣
｢そうすれば君は、私のことを嫌わないでくれる？｣
全部勢い任せだった。
身も蓋もなく我儘な感情を伝えて、彼は少し驚いた顔をして、腕の力が緩まった。
｢…そんな直球に全部吐くやつなんか普通いねぇだろ｣
彼の方を見れば、口に手を当てて頬を赤くしていた。しかも微かに笑ってる……？笑いをこらえているのか。
彼の自然な行動に、一気にさっきの行動が恥ずかしくなってぼっと顔が熱くなる。顔が引きつって、なんて顔してるんだ、と小さく下を向いた。
｢私は他の子とは違うもん｣
唇が尖る。あぁ、全然可愛げ無いな。
私は開き直って照れるのを隠しながら彼に背を向ける。
…全部言ったじゃん。馬鹿みたいに吐いたじゃん。ただの我儘なのに、なんでそんな嬉しそうな顔するの。
初めての感覚に、違和感と動揺を覚えつつも冷静に思考を進めた。
まあ、こんなとんちんかんなこと言われたら普通可笑しくもなるか、と自己解釈して彼の前から離れようとする。
｢雪白｣
声を掛けられ、震える足を止めて彼の方を向く。
彼…轟くんは、優しげに目を細め、私を見据えていた。
｢明日からお前ともっと話がしたい｣
｢嫌いになんてなんねぇから、今みたいに本音吐け｣
そう言われた私は、瞬間に目が見開いたのがわかった。
それでも彼は受け止めてくれるのかと。
私の顔を見た彼は、お前はつくづく変なやつだよな、と小さく笑って付け足す。
変なやつだって分かっても付き合ってくれるんだ。ほら、彼はいい人。
彼なら、私を前向きにしてくれる気がする。
｢それじゃあ、
また明日ね、轟くん｣
私は、できる限りの最大の笑顔を見せて、肯定の意を表した。
私は彼の見た目が怖い。
けれどもそれ以上に、彼は素敵な人だから。
辛い気持ちを覆い隠してくれる君の隣に、少しでも寄り添えたらなって。
…これも私のちっぽけな欲なのだけれど。
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しらゆきひめの、心を溶かした王子様は。
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なおみ(プロフ) - 完結おめでとうございます!! ホントに、白雪と轟くんがひっついてよかった！ 作品読んでると泣きました(´；ω；`)こんな良い作品をありがとうございました!!! (2017年12月19日 17時) (
レス) id: 73e619451a (このIDを非表示/違反報告)
赫夜 - 八尋さんこんばんはご無沙汰ぶりです赫夜デス！！夜分遅くでもお仕事ご苦労様デス(*^^*)！！先程仕上がったこちらがわの内容一部を読ませて頂いたところ主人公ちゃんは揺るで余り恋愛感には無しな感じですが次回はどう言った展開になるのか楽しみにしてます！！ (2017年9月5日 21時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
RAIN - 赫夜さん» こんにちは。あまりたくさんのコメントは作者さんの負担になるのでやめた方がよいのでは？影ながらひっそり応援していくのも読者の役目だと思いますよ。自分はたくさんのコメントは返すのも負担なので嫌だとは思いますが。 (2017年8月28日 20時) (レス) id: eb5387909c (このIDを非表示/違反報告)
赫夜 - 八尋さんおはようございます赫夜デス！！徹夜までのお仕事ご苦労様デス(*≧∀≦*)先程の内容一部を読ませて頂いたところ爆豪は主人公ちゃんの事が気に食わないそうで何回か良く挑戦を申し込んでるそうですがひょっとしたら…(*_*) (2017年8月26日 8時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
赫夜 - 八尋さんこんにちは赫夜デス夕方のお仕事ご苦労様デス！！先程仕上がった内容一部を読ませて頂いたところ次の日主人公ちゃんは何と爆豪と珍しく一緒に登校してきたそうですが果たして次回内容はどうなって逝くか気になりますね(^ー^)今後をお待ちしております！！ (2017年8月24日 17時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八尋 | 作成日時：2017年8月17日 19時
