12時間 ページ13
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｢うーん、仲良しって言ってもいいのかな、あれは｣
ただ構ってもらってるだけだしなー、と頬を掻きながら笑う。
雪白はともかく、爆豪は雪白を気に入ってると思う。なんだかんだ言って毎回眠った時はソワソワしてるし、わざとちょっかいをかけているところも垣間見得る。
それゆえに、
｢嫉妬した｣
雪白は、負の感情はすぐにわかるくせに、正の感情には馬鹿みたいに鈍い。鈍いというより視界に入っていない。それが実にやりにくい。
だから俺は、彼女にその感情を直接伝えた。
それでも彼女はきょとん、とする。こいつの中にそのような愛ゆえの感情は存在しないのだろうか。
｢それは爆豪くんが好きだから？｣
そうきたか。
彼女の斜め上を行く回答には困る。
男同士、の時点で違和感を感じないのか。それともメルヘン思考のお姫様には、愛さえあれば関係ないのか。
｢爆豪くんは皆から好かれてるんだね。
まぁ、あー見えて優しいとこあったりするもんね｣
｢いや、俺は…｣
｢安心しなよ、爆豪くんのことあんまりよく知らないし｣
手をひらひらして私は無実です、とでも言うかのような動きで得意げな顔をする。
ある意味安心した。
いや、爆豪じゃなくて雪白に。
一体、雪白にとっての『好き』は、何なのだろうか。
いつになれば、彼女に正の感情が伝わるのだろうか。
よく知っていれば好きなのか？
俺が多くの疑問点に頭を悩ませている反面、彼女は花のような笑顔を咲かせて俺の目に移り込む。
｢じゃあさ、いつか私のことも嫉妬するくらい好きになってよ｣
俺の気も知らずに、意識させるようなことを平然として言う。その余裕は、まるで他人のことを言っているような、一枚上手のもの。
｢何言ってんだ｣
｢嘘嘘。冗談だよ、｣
そう言って白雪姫は、誰しもを墜す真っ白で綺麗な笑顔で俺の前に立つのだ。
いつか、雪白は誰かの白雪姫になってしまうのだろうか。
もしそれなら、そいつは雪白に好き、という感情を理解させられた人物なのだろう。
出来ることならば自分がそれに成りたい、と願うのは、少し贅沢だろうか。
｢………もうとっくに好きになってるから。｣
ぽつりと小さく吐いた正の感情は、彼女の耳には入っていないようだった。
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いつもコメントありがとうございます(；▽；)
とても励みになってます…！
ちゃんとレスできるようになったらきちんとお返ししたいです、
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なおみ(プロフ) - 完結おめでとうございます!! ホントに、白雪と轟くんがひっついてよかった！ 作品読んでると泣きました(´；ω；`)こんな良い作品をありがとうございました!!! (2017年12月19日 17時) (
レス) id: 73e619451a (このIDを非表示/違反報告)
赫夜 - 八尋さんこんばんはご無沙汰ぶりです赫夜デス！！夜分遅くでもお仕事ご苦労様デス(*^^*)！！先程仕上がったこちらがわの内容一部を読ませて頂いたところ主人公ちゃんは揺るで余り恋愛感には無しな感じですが次回はどう言った展開になるのか楽しみにしてます！！ (2017年9月5日 21時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
RAIN - 赫夜さん» こんにちは。あまりたくさんのコメントは作者さんの負担になるのでやめた方がよいのでは？影ながらひっそり応援していくのも読者の役目だと思いますよ。自分はたくさんのコメントは返すのも負担なので嫌だとは思いますが。 (2017年8月28日 20時) (レス) id: eb5387909c (このIDを非表示/違反報告)
赫夜 - 八尋さんおはようございます赫夜デス！！徹夜までのお仕事ご苦労様デス(*≧∀≦*)先程の内容一部を読ませて頂いたところ爆豪は主人公ちゃんの事が気に食わないそうで何回か良く挑戦を申し込んでるそうですがひょっとしたら…(*_*) (2017年8月26日 8時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
赫夜 - 八尋さんこんにちは赫夜デス夕方のお仕事ご苦労様デス！！先程仕上がった内容一部を読ませて頂いたところ次の日主人公ちゃんは何と爆豪と珍しく一緒に登校してきたそうですが果たして次回内容はどうなって逝くか気になりますね(^ー^)今後をお待ちしております！！ (2017年8月24日 17時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八尋 | 作成日時：2017年8月17日 19時
