11時間 ページ12
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｢ねぇ、あの時なんて言おうとしたの？｣
放課後、雪白にずっと付けられていた。
それは尾行などという部類ではなくて、質問攻め、といったものだ。
朝方の俺の反応が気に障ったらしい。
今朝、雪白は珍しく爆豪と登校してきた。それに関して俺がとやかく言う権限もないのだが、やけに楽しそうな彼女が目に入って、胸のあたりがもやもやした。
その感情の名に検討ならついている。
所謂『嫉妬』だ。
雪白と仲のいい爆豪への。
そんなつまらないことを彼女本人に言ったところでだろう、と思い、あの場では不自然に撒いてしまい、そのせいで顔を合わせづらくなってしまった。
｢だから何もねぇって｣
｢嘘つき、私と目合わせないようにしてたくせに｣
やはり、こういうところは鋭い。
機敏な行動、負の感情には、なぜだか凄く敏感なのだ。雪白は。
自分が陰口を言われているとすぐに気がつくし、友達の悪口を言われようものならこっそり毒霧を撒こうとさえする。
嫌われている感情にも敏感だ。自分のことを、本当に嫌っている人はすぐにわかるそうで、自分からは寄り付かないらしい。
そういうことで、恐らく爆豪の『雪白が嫌い』という発言はただの口振りなんだろうと思う。
だから、俺が避けても秒でバレる。仕方が無いといったところだ。
｢あそこまでされたらやっぱ気になるって｣
俺の後ろを歩きながら、飽きもせずに声を掛けてくる。無言で無視を決め込んでいれば、横に並んできて、澄んで綺麗な瞳をこっちに向ける。
無防備なその行動は、慣れてなければイチコロだろう。いい加減自覚するべきだ。
｢ねぇってば｣
言いかけた彼女の頬を衝動的に両側から掴む。
白い肌は柔らかくて、むぅっとタコのような口になって不細工な彼女も、自然と可愛く見える。
目をぱちくりさせて意味のわかんないような表情をする彼女に、少しため息をついて話す決心をする。
｢凄くつまんねぇことだぞ｣
それに対してお前がどんな反応するかは知らねぇけど。
｢爆豪と仲良いんだな、って｣
｢ん？｣
俺がそう吐けば、頬を摘まれたまま少しだけ首を傾けて見せた。
そんな仕草さえでもドキドキしてしまう俺は単能だ。
咄嗟に手を離して、雪白の頬を解放する。雪白は頬を自身の指で撫でながら、期待外れだ、と言わんばかりに俺の顔を不思議そうに見上げる。
｢ほら、つまんねぇことだろ｣
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なおみ(プロフ) - 完結おめでとうございます!! ホントに、白雪と轟くんがひっついてよかった！ 作品読んでると泣きました(´；ω；`)こんな良い作品をありがとうございました!!! (2017年12月19日 17時) (
レス) id: 73e619451a (このIDを非表示/違反報告)
赫夜 - 八尋さんこんばんはご無沙汰ぶりです赫夜デス！！夜分遅くでもお仕事ご苦労様デス(*^^*)！！先程仕上がったこちらがわの内容一部を読ませて頂いたところ主人公ちゃんは揺るで余り恋愛感には無しな感じですが次回はどう言った展開になるのか楽しみにしてます！！ (2017年9月5日 21時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
RAIN - 赫夜さん» こんにちは。あまりたくさんのコメントは作者さんの負担になるのでやめた方がよいのでは？影ながらひっそり応援していくのも読者の役目だと思いますよ。自分はたくさんのコメントは返すのも負担なので嫌だとは思いますが。 (2017年8月28日 20時) (レス) id: eb5387909c (このIDを非表示/違反報告)
赫夜 - 八尋さんおはようございます赫夜デス！！徹夜までのお仕事ご苦労様デス(*≧∀≦*)先程の内容一部を読ませて頂いたところ爆豪は主人公ちゃんの事が気に食わないそうで何回か良く挑戦を申し込んでるそうですがひょっとしたら…(*_*) (2017年8月26日 8時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
赫夜 - 八尋さんこんにちは赫夜デス夕方のお仕事ご苦労様デス！！先程仕上がった内容一部を読ませて頂いたところ次の日主人公ちゃんは何と爆豪と珍しく一緒に登校してきたそうですが果たして次回内容はどうなって逝くか気になりますね(^ー^)今後をお待ちしております！！ (2017年8月24日 17時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八尋 | 作成日時：2017年8月17日 19時
