北沢家専属メイドの悩み【もみ消して冬】

・貴方side ページ16

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泰「昨日のことは心配いらない。」



朝食の時間、無論この家の空気はぎこちない

そして泰蔵様のこの一言から始まった。




泰「お前たちには迷惑をかけない。」

博「でも…どうするつもりで？」

泰「まず一度、膝を付き合わせて話してみる。結論はそれからだ。」







博「そんな呑気なことを考えてたらな、取り返しのつかないことになるんだよ」


泰蔵様が出ていかれたあと、三兄弟が話し合いをする

でもこの家の人たちは我が強いところがあるので、すぐに大きな声をだす


(きっつ。てかなんで私がここに居なきゃいけないんだ。)




秀「父さんのことを信用したいんだよ。だってあの父さんが本気で好きになった人だよ？」


博「信用するも何も既に女からは多額の金を要求されてんだぞ？」


『まぁまぁ博文様。そうかっとなさらないでください』



多分、私がここに居ないといけない理由があるとするのならこの人達を規制するためだと思う

って言っても、皆止まることを知らないけど。



秀「ほら、感情の一時的なもつれかもしれないし、相手もついかっとなって言い出したってこともあるかもしれないし。」


秀作様も意外と自分の意見を押し通す
他と違うのは、笑顔で様子を伺いながら言うってところ。





知「はぁ？ ねぇ なに言ってんの？」




秀「……はい？」


出た！ 知晶様は本当に恐ろしい

「はぁ？」ってだけで心臓を射止められそう



『ね、知晶様も。早く食べてしまわないと折角のお料理が』


知「昨日の写真見たでしょ？ 裸で寝てるとこ狙って撮ってんの。これは手練れのやり方よ」


秀「そうかなー？」



いや、もうそろそろ秀作様は黙っとけ。

面白い展開になりそうだけどそこに私を挟まないでほしい



知「貴方は身内がこんな目にあってんのに悔しくないの？」

秀「悔しいって言うか」

博「悔しいよ。秀作だって悔しいな？ いざとなったら拳銃でも手錠でも使ってどうにかするよな？」



しねーよ！

心の中でそう思ったけど声にも顔にも出さないし、そもそも仲裁をすることを諦めた


(頑張れ秀作様！)



秀「いやいやいや！ そんなことするわけないでしょ」




知「やれよ」



秀「え？」





出ました知晶様の「やれよ」発言！


これほど恐ろしいものはないですね。



てか本当に私ってここにいる意味あるの？





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