北沢家専属メイドの悩み【もみ消して冬】

・貴方side ページ12

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『やっぱり美味しいなー』


執事たちも含め、皆が就寝したあと、自室でバースデーケーキを食べる


少し悲しい気もするが、多分気のせい。否、絶対に気のせい！




コンコン


『？ どうぞー』


ゆっくりと開けられたドアから顔を覗かせたのは松也君だった



『あれ、どうしたの？』

松「ケーキ一緒に食べません？」

「なに急に改まって 笑
いいよ。早く入んな？」



うわ、なに自分「早く入んな？」って。

めちゃくちゃ先輩ヅラするやん





楠「美味しい、ですか？」


『うん。あの本当にどうしたんですか？ 人間的には貴方の方が年上なのに、敬語なんて…』



いつもと違う固い空気に何故か私も敬語になる


制服以外の洋服見るなんて初めてだなぁ
しかも部屋着…。



楠「だって一応女の子の部屋だし…？」


あら、嬉しい

私のことを女の子だなんて思ってくれてたんだ。"一応"は余計だけど。



『別に緊張しなくていいのに。対して豪華な部屋でもないんだしさ』


ごめん嘘。この部屋めちゃくちゃ豪華。

ワケが色々あってね。



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