探偵よ、私は短気なもんで。3

99話 ページ6

.





「紗綾さんどんだけサバ読んでんだよ！！最初から数えたら6歳も違うじゃねーか！！」

「うるせぇクソガキ私も驚いてんだよ！！まじかよいつ4年も年取ったんだ…！？」




やっぱり姉の部屋で見つけたあの写真、写っていたのは私だったのか…いやでも、そんなこと…？？







ギャイギャイと私とコナンくんで騒いでいると、沖矢さんが一つ咳払いをした。静かにしろということだろう。



「ここからがお伝えしたかったことなのですが…紗綾さんは20歳から4年半ほど入院していたことがわかりました。そのうち4年間は…昏睡状態です」


「…は、い？」

「おそらく病気です。20歳の時に発症し、そのまま入院。半年後手術を受けますがそのまま意識不明に…といったところですね」







おそらく傍から見た私は、とても間抜けヅラをしている。開いた口が塞がらないとはこのことだと思った。





…確かに、前世の私は入院していた。年齢もちょうど同じ頃だ。大学3年で病気になって、そのまま入院。



いつも名探偵コナンを読んで時間を潰し、栄養バランスの整った食事を3回摂る。
一人部屋ではなかったので天蓋のようなカーテンを閉め切って過ごしていた。




…もしかして前世も手術後そのまま昏睡状態になり死亡…とか…


















「＿紗綾さん？」

「え、あ」





不意に手を握られ現実世界へ思考が戻る。コナンくんが心配そうな顔でこちらを覗いていた。



「大丈夫？…というか、覚えてないの？入院していたこと」

「うーん…入院して…たかなぁ…？？」




前世は勿論そうだけど、こっちのことは全然知らない。この辺りは神様に聞いてみるしかなさそうだな。




.





高評価ありがとうございます！
もうお星様に色が付きました…前作同様赤色に染められるように頑張ります！


それと余談なんですが、タグに松田陣平を付け足しました！このあと出てくるといいなぁという期待で…松田ファンの方がいらしたらゆっくりとお待ち下さい！

100話→←98話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す