探偵よ、私は短気なもんで。3

98話 ページ5

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「な……そんな契約結んでたのかよ昴さん…」




意気消沈といった様子のコナンくんを横目に淡々と語られた内容を頭で整理していく。なんだかんだで、私が企んでいたことはあっさりと見破られてしまったようだ。




「もちろん第一の目的は平穏な生活を送る、ですけどね」

「…そうなると、この前の発言が矛盾することになるが？」


この前の発言…？？
暫くして思い出した。契約違反は死刑でもいいってやつだ。


「最近やらなきゃいけないことが出来まして。それまでは死んでも死ねません」


だから、私の持っている情報の危険性を知った沖矢さんが、監視の意味でもいいから守ってくれること。今の私にとってはこれが最優先なのだ。


RUMに探されているというのが誤算だった。姉が組織に入っているというのも。それがなければ、信用してもらうために情報を公開しても、それで守ってもらおうなんて思わなかったはずだ。




「…なるほど。ではなぜ関わった？関わらず誰にも言わずに過ごすのが最適に思えるが」

「ちょっとしたスリルもほしいじゃないですか！！」

「平穏という言葉を知らないないのか…？」





当初立てた目標はすっかり変わってしまった。面倒事に巻き込まれたくないと思っていたのに。…コナンくんに声をかけられた辺りから無理だとは思っていたけどね。




長話をしている間にも二度目の昼食はどんどん食べ進められ、沖矢さんは完食。私は2/3ほどをコナンくんにあげることにした。


その様子を見ていた沖矢さんに睨まれながらコナンくんにあーんと言いながらご飯を口元へ持っていく。抵抗されたが無理やり口に突っ込んだ。こいつ、黙ってれば可愛いんだけどなぁ。



「で、沖矢さん、情報とは？」





忘れかけそうだったが、今日の目的は情報を聞くことだ。コナンくんにすべて持っていかれるところだった。


「さっきお伝えしたように、あなたのことを調べてみたんですが…」



「戸籍上、木更津紗綾という人物は21歳ではなく、25歳らしいです」



















「「は！？！？！？」」






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続編作れました。更新頑張ります。
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