122話 ページ29
.
「え、なんでですか?」
「あまり良くない噂がある店です。以前探偵業で関わったことがありますが、少なくとも一般人が行くような店ではない」
「だから行くなと?」
「ええ。これを渡してきた人物もそれを知っているでしょうから、わざわざ行くのは罠に自分でかかりにいくようなものです」
「そうですか…」
…クロ、だな。探偵業で関わったというのが本当だったとしても、ここまで必死に止めるのは不自然だ。
それでも、呼ばれているから行かないわけにはいかない。
「でも行かなきゃいけないんです。依頼ですのでちゃんと教えてください」
「駄目です。聞いてなかったんですか?それとも死にたいのか?」
「死ぬかもしれない場所ということですか?ただのバーなのに」
「…裏の仕事で有名なんです。諦めてください」
「これが家に届いている時点で私の住所はバレています。行かなくたってどっちみち殺されますよ」
「それなら今すぐ引っ越して下さい」
「なんて無茶な…」
これで私が組織の一員だったら安室さんは即殺されているんじゃないか?警戒心大丈夫か?と思ったがきっと彼なりに理由があるんだろうし、無駄な詮索はやめておくとしよう。
「安室さんが教えてくれないというなら他をあたります」
「力ずくで止めます」
「自分は教えないのに他に行くのは嫌がるんですか。メンヘラですか」
「ふざけた話をしているんじゃない!!!」
突如声を張り上げられ心臓がキュッとなる。怒られた?ふざけすぎたか?といくつか疑問は浮かんだが、垣間見えた降谷零に恐怖を感じてしまい黙り込んでしまった。これを向けられている風間さんはよく返事ができるな。
委縮した私を見て表情が変わった。すみません、大きな声を出してしまって、と謝罪をしてバックヤードへ一度戻った。まだ心臓がバクバクしている。こんなんじゃベルモットに会うのはもっと難しいんじゃないか?耐性をつけなければ。
.
1863人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のうん。(プロフ) - あさん» ありがとうございます!待っていただいた分ゆっくりですが更新頑張ります💪 (3月12日 9時) (レス) id: fb28870297 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 更新待ってたので嬉しいです、合格おめでとうございます! (3月11日 7時) (レス) @page27 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
のうん。(プロフ) - あすかさん» コメントありがとうございます!前期は既に終わったので後期に向けて頂いたパワーで頑張りますね…!!作品もあと少しで再開できそうなのでそれまでお楽しみにです!! (2月29日 6時) (レス) id: 3d735eb946 (このIDを非表示/違反報告)
のうん。(プロフ) - とらべらーさん» 遅くなってしまいすみません…応援ありがとうございました!先日試験は終わり結果を待ちながら後期に向けて頑張っているところです。なるべく早く合格して更新できるように頑張ります! (2月29日 6時) (レス) id: 3d735eb946 (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - あっという間に読んでしまいました!!!続きが楽しみです!!!大学合格しますようにー念を送っときます( ✧Д✧) ノカッ!!)))))))))))) (2月28日 20時) (レス) id: 8fa475efd3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:のうん。 | 作成日時:2023年5月13日 18時