4章 104話 遭遇 ページ11
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「___紗綾ちゃんもう時間でしょ、それ終わったら上がっていいからね」
「はい、ありがとうございます」
本日もお世話になっているカフェで夜のシフトをこなして店を出る。辺りは既に真っ暗で、…まあ日付越してるから当たり前なんだけど。
夜になるとカフェのカウンター席はバーに代わり、そこそこに人が賑わう。つまりお金が回る。お給料も上がる。嬉しいことだ。
道中で明日の…いや今日の予定を考える。
講義は昼からなので、帰りにコンビニで軽い食材を買っていこう。最近はコンビニも品揃え豊富で助かるものだ。
「水と…あ、絆創膏とか切れてたな」
結局、コンビニで色々買い込んでしまった。お陰で右肩が重い。
早く家に帰りたいし、ちょっと近道してこうか…と薄暗い路地の方に視線を向ける。
「…いや、やっぱ怖いからやめとこ…」
暫くして、踵を返した。
名探偵コナンの路地は何が起こるかわからない。ましてや深夜だ。自ら地獄に突っ込んでいくなんてこと___
「………何、この臭い…」
足元を吹き抜けた風が運んできたのは錆びた鉄のような匂い。
私は残念ながらそこまで鈍感なわけじゃないからこれの正体が分かってしまった。
「まかさこの先で殺人事件が…」
血の匂いがするだけで殺人と決めつけるのは如何せんどうなのかと自問するが、ここは何せ米花町。多分平常運転だ。
「今行ったら犯人いるかな…嫌でもこんなに臭いが流れてきてるならバレる可能性も高いから、早めに逃げてるかも」
深夜だとしてもリスクは避けたいものだ。そう信じて臭い元の路地へ、気持ち足音控えめで駆け込む。
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のうん。(プロフ) - あさん» ありがとうございます!待っていただいた分ゆっくりですが更新頑張ります💪 (3月12日 9時) (レス) id: fb28870297 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 更新待ってたので嬉しいです、合格おめでとうございます! (3月11日 7時) (レス) @page27 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
のうん。(プロフ) - あすかさん» コメントありがとうございます!前期は既に終わったので後期に向けて頂いたパワーで頑張りますね…!!作品もあと少しで再開できそうなのでそれまでお楽しみにです!! (2月29日 6時) (レス) id: 3d735eb946 (このIDを非表示/違反報告)
のうん。(プロフ) - とらべらーさん» 遅くなってしまいすみません…応援ありがとうございました!先日試験は終わり結果を待ちながら後期に向けて頑張っているところです。なるべく早く合格して更新できるように頑張ります! (2月29日 6時) (レス) id: 3d735eb946 (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - あっという間に読んでしまいました!!!続きが楽しみです!!!大学合格しますようにー念を送っときます( ✧Д✧) ノカッ!!)))))))))))) (2月28日 20時) (レス) id: 8fa475efd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のうん。 | 作成日時:2023年5月13日 18時