奪われる。 ページ9
訊いてくると思ったんだ。
吉良「ねえ。」
吉良先生の整った顔が、近づいて来る。
A「な、なんでもありませんっ!」
私は急いで保健室を出た。
吉良「・・・・・・。」
先生になんか相談しにくいよ…。
・
・
・
全学年、休み時間になっていた。
2年生のフロアに着いた。
自分の教室に向かうにつれて、歩くスピードが遅くなる。
教室、入りたくないけど・・お腹空いたし。お弁当早く食べたいから入らなくちゃ。
私は教室のドアを開いた。
すると、視線は私ではなく。
黒板に立っている蘭丸と朋花ちゃんだった。
朋「あっ・・。」
蘭「・・・・あっ。」
A「っ・・」
私は早歩きで自分の席へ向かった。
するとー
朋「待ってよ。」
朋花ちゃんの声。
私は振り向かず、鞄の中をあさった。
ーしかし、お弁当がない。
朋「ここよ。」
朋花ちゃんは私の後ろに立っていた。
A「なっ!!?返してよ!」
声が出てしまった。
朋「やだぁーっ♪」
朋花ちゃんは笑顔。
お弁当を返してくれない。
皆大笑い。
私のこと、笑ってる。
朋花ちゃんの後には蘭丸。
蘭丸は私を悲しい顔で見るだけだった。
A「か、返してってば!!」
朋「あっぶなぁーぃ!朋花がケガでもしたらどうしてくれんのー・・・・？」
すると、少し大きな手が朋花ちゃんの手に握られていたお弁当箱を奪い取った。
朋「だ、誰がー」
朋花ちゃんが後ろを振り向いた。
と共に私は朋花ちゃんの後ろにいる人物を見た。
あっ………!!!!
蘭「俺。」
A「霧野・・くん。」
蘭「っ・・朋花、やめろ。」
朋「ぇー・・。
じゃあ、蘭丸君が言うならやめる・・
ふんっ。」
蘭「もう良いから。朋花、行くぞ。」
蘭丸は朋花ちゃんの手を引き、教室を出た。
蘭丸・・・・。
いや、蘭丸って呼んじゃダメだよ。
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 46人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆーみやン＠火木土しか来れません(プロフ) - フィナーレさん» いいえ！！閲覧サンクスです*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･'(*ﾟ▽ﾟ*)'･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･* (2014年9月9日 17時) (
レス) id: 88b21b5255 (このIDを非表示/違反報告)
フィナーレ(プロフ) - ゆーみやン＠火木土しか来れませんさん» 分かりました! ありがとうございます! (2014年9月3日 23時) (レス) id: f75105e1b0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン＠火木土しか来れません(プロフ) - フィナーレさん» えっとですね、残念ながら霧野のファーストキスの相手がともかちゃんです! (2014年9月3日 18時) (レス) id: 3c5409619a (このIDを非表示/違反報告)
フィナーレ(プロフ) - あの、気になる事があるんですが、これって霧野は主人公ちゃんがファーストキスの相手じゃないって事ですか？ ともか？が、霧野のファーストキスの相手ですか？ (2014年9月3日 15時) (レス) id: f75105e1b0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン＠7/8は黄名子ちゃんの日！(プロフ) - アンサーさん» ありがとうございます!はい！頑張ります！ (2014年4月28日 23時) (レス) id: 563a3b32df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆーみやン | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/yuurakushiorisama/
作成日時：2012年5月11日 18時
