進行状況 ページ19
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「大体甘露寺がお前の為に涙を流した時点でお前は土下座を3億回でもやらなくてはいけないのに…それに俺が甘露寺に連れられてお前を見に行った時には死に顔しか見ていない。どういう事だ、勝ち逃げしたつもりか?」
「お、思ってませんよ。えっと…つまり伊黒様は甘露寺様を」
「もはや名前も呼ぶな」
辛辣伊黒。前世も今世もネチネチしている、流石だ。
「夜凪に当たる前に派手に告白しろ、何で行かねぇんだよ」
「甘露寺のいる場所が分からない」
「は?そんな情報も知らねぇのかよ」
「…お前は知ってると言うのか」
睨み合う宇髄と伊黒。宇髄は夜凪をネチネチ言ったことに対して、伊黒は甘露寺を泣かせた夜凪に対して怒っている。
伊黒の怒りの矛先は夜凪の筈なのだが、宇髄へと向かっていた。
そんな中に夜凪が入る。
「ま、まぁ宇髄に伊黒様。とりあえずお茶にはしませんか?先程買ってきたものが…」
「茶など飲まない、甘露寺の場所を聞くのが先だ。どこにいる」
「教えてくねぇな、夜凪を地味に侮辱したのは許さねぇ」
「僕は気にしてないから大丈夫だよ宇髄。落ち着こう?」
そう夜凪に言われ、一応落ち着く宇髄。
「…伊黒は場所を知ってどうすんだ?」
「無論、プロポーズしに行く」
「いや手順おかしいだろ」
宇髄のツッコミに伊黒が「何?」と反応する。宇髄が色恋沙汰に向いてる事自体は理解している模様。
「プロポーズから始めたら女もドン引きだ」
「…それは本当か」
「当たり前だ、なぁ夜凪」
「え?あ…多分…」
鵜呑みにし始める伊黒。本当の事を言えば、甘露寺は突然プロポーズされたら受け入れるだろう事に、宇髄以外は気づかない。
そう、宇髄は気づいていながら言っていた。
「まず最初はド派手に付き合え。相手が自分に惚れたところでド派手にプロポーズするのが正式な進め方だ」
「正式…?」と呟く夜凪。残念ながらその言葉は伊黒に届かない。
「……それで、場所は」
「○○美術大学だ」
「行ってくる」
「だからちょっと計画的に進めろ」
伊黒の腕を宇髄が掴む。
「交際を申し込みに行く事は理解したから早く腕を離せ」
「そう言わず待て、夜凪の話を聞いておいた方がいいぞ……何せ、夜凪は恋愛マスターだ」
「……え、あれ、恋愛マスター…?」
勝手に肩書きをつけられる夜凪。
夜凪は恋愛マスターではなくモテるだけなのだが、伊黒は見直したという目で夜凪を見てきた。
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オビト - リクエストで無一郎と善逸が欲しいです。 (8月19日 7時) (レス) @page9 id: 9f5fba4099 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - 終わってしまって寂しいです (2022年7月31日 18時) (レス) @page19 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
wing(プロフ) - カナヲとひっついてほしいなぁ (2021年11月30日 6時) (レス) @page8 id: 18791fc809 (このIDを非表示/違反報告)
おと姫と愉快なサカナたち(プロフ) - 宇髄さんとくっつけて欲しい((( (2020年6月14日 18時) (レス) id: e21618e8ed (このIDを非表示/違反報告)
作者 - きゅうりさん» 意見ありがとうございます!! (2020年5月1日 21時) (レス) id: d081f82bc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2020年4月25日 22時