七十二個目の飴*好き? ページ13
「…あの。」
ずっと無言だったナコルが、俺にしゃべり掛けてくる。
「どうしたの?」
「さっき…、ごめんなさい。腕を強く掴んでしまって…。」
本当に悪く思っているのか、顔を俯かせる。
声も小さい。
……可愛いなー。
「あぁ、そんな事。大丈夫だよ、こう見えて丈夫だから。」
「そう、そう…ね。じゃあ、行きましょう。」
そう言って、目の前の大きな扉を開ける。
…俺の部屋の扉とは違うので、他の敵の部屋かな。
「はい、着いたよ!」
…少し元気付けただけで、前のような明るさをすぐに取り戻したな…。
ウザくはないが…ちょっと疲れる。
「って、はぁ?」
絶対に誰かしらいる部屋だと思えば、誰もいない不思議なところ。
壁や床が真っ白なのには違いないけど。
「此処に寝て下さーい。」
「…何でいきなり敬語?まぁいいけど。」
ちょうど眠たかったし。
そう思いながら、ゆっくりと腰を下ろす。
…思っていたよりも寝心地が悪いな。
「……ねぇ、A。Aは私の事好き?」
「…?」
…何の意図があってそんな事を言ったのかが分からないが。
目が笑っていないせいか、わずかな恐怖が俺にまとわりつく。
「…はは、そのたぐいはよく分からないかな…俺。」
「へーぇ…。」
此方は笑顔で対応したのに、ナコルは無表情で俺をベッドに押し倒してきた。
…って、随分積極的だな。
「ねぇねぇ、A。私貴方が大好きなのよ。」
「現状を見ればわかる。」
寝心地の悪いベッドがギシリと軋む。
気が付くと、ナコルの顔がもう後数cmで付く距離まできていた。
「…ふふ、違うのよ。Aは私が"恋"をしているからって思っているんでしょ?」
そう言って唇を指で撫でてくる。
指が頬を伝い、目に触れた途端急な眠気が襲う。
止めてくれ、これ以上眠ったらデジャヴ感が凄まじくなる。
「おやすみなさい、可哀想なA様。」
「……ナコ、ル、お前……、」
ーー夢にストンと落ちた気がした。
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ブラック・クロクニル×××絶望王(プロフ) - あの間違ってたらごめんなさい 六十六個目の飴 本音の 松本の所属している隊が11番隊になっています 自分が間違ってなければ松本は10番隊ではないでしょうか？ (2016年9月18日 22時) (
レス) id: bbc0fa4355 (このIDを非表示/違反報告)
yasanekoko - チャッピー様、ありがとうございます!これから更に面白く出来るように頑張らせて頂きます!応援、ありがとうございます!! (2015年8月29日 21時) (携帯から) (レス) id: 8e0165f1a8 (このIDを非表示/違反報告)
チャッピー - はじめましてー！凄く面白いです！更新頑張ってください応援してます！ (2015年8月29日 16時) (レス) id: 41870b5498 (このIDを非表示/違反報告)
yasanekoko - 暇人様、ありがとうございます!続きをなるべく早く更新していきます。頑張らせて頂きますね!! (2015年8月29日 8時) (携帯から) (レス) id: 8e0165f1a8 (このIDを非表示/違反報告)
暇人 - 続きが楽しみです！！\(・∀・)/頑張って下さい！！ (2015年8月28日 19時) (レス) id: 565b3c163d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yasanekoko x他1人 | 作成日時：2015年8月15日 1時
