♯ ページ11
。
暫くすると鋭児郎の声が聞こえて、洸汰は出久が間一髪で助けたらしい。
「ねぇ五条さん！恋バナしよ！恋バナ！！」
唐突に三奈が私に振る。それに次いで他の女子もうんうんと頷いている。
若い子のガッツに押されたからか。大人数でお風呂に入っているからか。勢いに流されて、学生時代の話を少ししてあげることにした。
『恋バナねえ〜特に無いけどなぁ』
「学生時代、好きな人とか居なかったんですか？」
『好きな人っていうか……憧れてた人は居たよ』
「どんな方ですの？」
『私の1つ上でね〜。どんな人か……えっと、性格クズで、胡散臭くて、前髪が変だった』
「それのどこを尊敬してるの…？」
『でもその人、最強なんだ。
私と同じ特級呪術師だったし、私に足りない考えとかを持ってた人でさ』
そこまで話した時に、不意に目を向けた梅雨と目が合った。梅雨は、何かを言いたそうに、でも言えないというような顔をしている。
『どうした？梅雨』
「ねぇ、五条さん…どうして、さっきからその人の話は全部 ″過去形″なの？」
『え〜？だって死んだもん』
【えぇ！？】
『あれ、男子の声もする』
私が気付かないうちに、男子たちも私の話を聞いていたらしい。せっかくの女子会ってやつだったのに。
『まぁいいや。その人呪詛師になっちゃってさぁ〜
しょうがなかったんだよね』
「どういうこと…？」
『ん〜……例えば、勝己が敵になったとするでしょ』
壁の向こうから「誰がなるかァ！！」という叫び声が聞こえたが、無視して話を続ける。
『そうなったら、勝己は殺さなきゃ行けないの。
それが私たちの決まりな訳』
「それで、その人は殺されちゃったの…？」
『そ。私と、彼の親友の私の兄にね』
私の話を聞いて、女子達は暗い顔をする。壁の向こうも
顔は見えないが、特に話し声が聞こえないところを察するに、こちらと同じくお通夜状態だろうな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1076人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
橙沼(プロフ) - 五条(♀)と狗巻のセット、すごく面白いです…！この小説に出会えて天最高です。更新楽しみに待ってます！ (1月18日 18時) (
レス) @page15 id: 672b289667 (このIDを非表示/違反報告)
yasaiblk(プロフ) - 紅葉さん» 12時前後でした！失礼しました！((遅くなってごめん生きてる？？？ (12月30日 21時) (レス) @page15 id: af5db7d0f8 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - えっとうろ覚えなので違うかもですけど｢早ければぁ12時間後かもね？｣って書いてるんですけどここ2時間では、、、、？ (2023年3月3日 16時) (レス) @page6 id: aff6f0444c (このIDを非表示/違反報告)
yasaiblk(プロフ) - はなさん» 前回のやつそのままコピべしたから名前変換したままだったみたいです…！全然気づかなかった！ありがとうございます！これからも何かありましたらよろしくお願いします！ (2022年2月8日 9時) (レス) id: 9850e67c97 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - なぜか最初だけ名前がアヤメになってますよ……！ 私の間違いだったらすみません！ (2022年2月8日 9時) (レス) id: 1f4f011eda (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：yasaiblk | 作成日時：2022年1月2日 22時
