私が宮侑と甘くなるまで

Sugar.6 ページ8

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彼氏に会わせる……侑くんを、お父さんに紹介するということ？え、待って待って。



『来週末って急すぎない？大丈夫なの？』


「うん。その代わり次に帰る予定だった日は帰れないけど……背に腹は変えられないからね」


『というと……？』


「俺がいない間に可愛いAを任せられる人か
どうか、見ないといけないからね」


『えぇ……大丈夫だよ』


「Aの大丈夫は信用できません！とにかく、
来週末帰るから、″彼氏さん″によろしくね。じゃ！」


『あ、お父さ………切れた』






お母さんが居なくなってから、お父さんは少し過保護気味というか、間違いなく過保護になっている。
LINEだってずっと続いてるし、月に1回の電話も欠かさないし、数ヶ月に1回かは帰ってきてるし。


とは言え、来週末なんて急に……侑くんも部活だろうから無理なのでは？






「ええで」


『えっ、ええんですか』


「なんで関西弁やねん」


『ごめん、思わず……でも部活は？』


「フッフ、各々調整日やから大丈夫や！
任しとき！バッチリ認めさせたるわ！」


『お父さんそんなに怖い感じじゃ無いけど…
ほんとにいいの？迷惑じゃない？』


「なんで？OKやったら正々堂々Aちゃんと
色んな事出来んねんで？公式彼氏やん」


『公式彼氏……なにそれ、笑』


「おっ、ウケたな？フッフ、Aちゃんのこと
笑わせられんの俺だけやもんなぁ」


『そんな事ないと思うけどなぁ〜』


「そこはあるって言うて！」


『元気だねぇ』


「そらー、Aちゃんと話してんねんもん。
テンションも勝手に上がるわ」


『………嬉しいこと言ってる』


「喜んだ？照れた？顔見たいわ〜」


『〜っまた明日！』

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