私が宮侑と甘くなるまで

Sugar.10 ページ12

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やって来た週末。


お父さんはお昼くらいに空港に着くらしいから、電車を乗り継いで侑くんと一緒にお迎えに行くことに。
侑くんとの電車はナンパされるフラグがあったけど、今回は侑くんもバッチリ起きているのでその心配は無さそうだ。





「あかん、なんか緊張が……」


『その緊張私にも伝わってくるんですけど…』


「ぅ、すまん……」





侑くんの方を見ると、若干顔が引きつっている…
こんなに分かりやすく顔に出るんだ。緊張してます！って感じがすごく伝わってくる。

空港の入口で2人で話しながら待っていると、エスカレーターから見覚えのある顔が上ってきた。
大きめのキャリーバッグを持って、心做しかそわそわ。きょろきょろ。




『あ、お父さんだ……なんであんなに挙動不審なの？』


「え、もう！？やばっ……っしゃ、気合い入れるわ」


『やばくないよ！気合いもいれなくていいのに……
行こ、お父さん多分私達のこと探してる』




気合を入れて完全に外行きモードになった侑くんと一緒にお父さんの近くまで行く。こちらに気づいた様子のお父さんは、私を見つけてパアッと顔が輝いた。




『長旅ご苦労さま。おかえりなさい、お父さん』


「A！ただいま！早く会えて嬉しいよ！
彼氏ってどんな人！？いつ会える！？」


『もう…一緒に来るって言ったでしょ？
こちら、私の彼氏の…』


「宮侑です！初めまして！」


「え、でかっ！金髪！あ、あぁじゃなくて……
Aの父の佐々木 恭介(きょうすけ)です。よろしくね」




『……2人とも、今日なんかおかしくない？』



「逆にAちゃんなんでそんな余裕なん？」


「ホントだよ……」





………2人、気は合いそう。

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