３７ Ａｔｓｕｔｏ ページ37
さっきまでのイラつきや心配が
なくなっていく感覚がした。
「・・・篤人、どうしたの？」
どうしたんだろう？
気づいたら、Aを抱きしめていた。
「・・・どうもしない。」
抱きしめた腕を離せないままでいる。
「篤人・・・苦しい。」
「あっ、ごめん。」
自分で気づかないうちに、
抱きしめる力が強くなっていた。
そのまま、Aを離した。
「どうしてここにいるの？」
「・・・散歩の途中でここまで来たから。」
「散歩？車で？笑」
そうだ、俺、車で来てたんだ。
「そう、車で散歩。」
「変なの。それじゃあ散歩にならないよ。笑」
いつも通り笑うAの顔を見て、ホッとした。
「どこ行ってたの？携帯掛けても出ないし。」
「スーパーに買い物に行ってた。
携帯また家に忘れたみたい。笑」
マジですか。さっきも忘れたのに。
「心配して損した。携帯は持ってないと
持ってる意味ないからね。」
「だね。笑 気をつける、ごめんね。」
「そうだ、篤人に渡すものがあるの！」
家に行くと、Aがなにかを持ってきた。
「はい、これお土産。」
「お土産？」
「そう、今日出掛けたとき買ってきたの。」
「・・・ありがと。」
開けてみると、そこにはグラスが入ってた。
「それ見た瞬間、篤人が浮かんだの。
これでオレンジジュース飲んでる姿が。笑」
Aの中でもう俺といえば、
オレンジジュースなんだね。笑
・・・すげーうれしい。
「ありがと。飲むときに使うよ。」
「気に入ってもらえてよかった。
これで機嫌直った？笑」
「・・・機嫌悪くねーし。」
直ったよ。
Aに会ったときに直った。
お土産貰ったからじゃねーよ。
俺のことが浮かんで買ってきたくれたから。
「じゃあ、俺帰る。」
「お茶飲んでいけば？」
「いい、今日は。」
「寝るって言ってたから、眠くなった？笑」
そう言いながら、AはＳな顔をしてる。
出たよ。この顔。笑
「うるさい。じゃあね。」
車に乗るときには、不思議とすっきりしていた。
「結局、来てよかったな。」
でも、抱きしめたことを思い出すと・・・。
どうしたんだろ、俺は。
とっさの自分の行動を理解できない。
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nene(プロフ) - きつねっこさん» きつねっこさん、はじめまして。コメントありがとうございます！楽しみ頑張っていただけているなんて、すごく嬉しいです！その言葉が励みになります。ほっこりしていただけてよかったです。続編もよろしくお願いします。また、感想などコメいただけると嬉しいです！ (2013年8月16日 15時) (
レス) id: d690a3e752 (このIDを非表示/違反報告)
nene(プロフ) - りささん» りささん、コメントありがとうございます！すごく嬉しいです！日課にしていただいてるなんて・・・嬉しすぎます。続編の更新、がんばります。これからもよろしくお願いします。また感想など、コメントいただけると嬉しいです！ (2013年8月14日 15時) (レス) id: 55ac97c770 (このIDを非表示/違反報告)
nene(プロフ) - うっちーさん» うっちーさん、コメントありがとうございます！すごく嬉しいです！続編の更新、がんばります。これからもよろしくお願いします。また感想など、コメントいただけると嬉しいです！ (2013年8月14日 15時) (レス) id: 55ac97c770 (このIDを非表示/違反報告)
うっちー(プロフ) - いつも楽しきに読ませていただいてます。自分の気持ちにやっと気づいた篤人さんのこれからがたま楽しみです。更新、楽しみにしてます！！！！！ (2013年8月13日 17時) (レス) id: 30fdb895e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nene | 作成日時：2013年7月22日 23時
