その娘、強者が故に【終わりのセラフ】 (ページ8)

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第2話その3 ページ8

Aside

ｰｰｰ瞬間、中佐は刀を床に突き刺す。その床から数えきれない、しかもかなり強い邪気が教室を覆う。
すぐに私の鬼は私自身に影響がないようにガードを張ってくれている。

雷王【...相変わらず凄い邪気。このレベルだと余裕で立っていられるの、Aとシノアくらいなんじゃない？】

鳳王【あぁ...与一とかいう奴も平気な顔してる。これは今後が楽しみだなぁ～？】

...小百合先生まで札を使うレベル。さすが黒鬼と言ったところか。君月と優一郎は苦しそうにしているが隣にいるシノアは大丈夫そうだ。

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

グレン｢はい終了～～。よーし、今意識がある奴、見込みがある。このまま訓練を続けてきゃ鬼呪装備契約の儀に移れる可能性がある。｣

｢あと立ってられた奴、お前らは優秀だ。すぐに俺の剣と同ランクｰｰｰｰｰ『黒鬼』のシリーズに挑戦させてやる。で、立ってるのは～｣

優、君月、与一...

グレン｢お前ら2人は気絶しろよ｣

シノア＆A『はは』

グレン｢呪符なしで余裕な顔しやがって...さすが日本帝鬼軍の当主筋、柊家様ってわけか？Aに関しては...俺より前から鬼呪装備使ってるし｣

｢可愛いげないぞお前ら｣

シノア｢え～うそ～！こんなに可愛いじゃないですか～～？｣

A｢ないですかーーーーーー？｣

グレン｢SHINE｣

シノア＆A『あはは/はは。』

雰囲気的に3人の儀式に入りそうだ。儀式について行くと途中で抜けるのめんどくさいし...今日はこの後壁方面の見廻り行かなきゃだからな...

A｢...一瀬中佐、私はこの後見廻りに行かなくてはならないので。ここで失礼します。｣

グレン｢おーおーそうかそうか。んじゃ頑張れよ～｣

相変わらずテキトーな返事だな。皆に挨拶して私は自室に戻って着替える。

深夜少将から聞いた話だが、もうすぐ吸血鬼が新宿に攻めてくるらしい。そのせいか壁付近や新宿の見廻り任務が増えている。
...下級吸血鬼の数が増えているのもそのせいかもしれない。

任務が終わり、今日もいつも通り寝床について眠った。