その娘、強者が故に【終わりのセラフ】 (ページ13)

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第4話その2 ページ13

Aside

ｰｰｰｰｰｰｰまずい、また中佐に攻撃が来る！

前に出た、庇った、重い一撃が身体に降りかかる。蹴りだ。
骨が折れた音がした。かなりキツい、治せるが時間がかかるかもしれない。

A｢ｸｿｯ...痛ってーな...｣

グレン｢Aっ！！！！｣

そんなことはお構い無しに今度こそ優に襲いかかる。...が、金髪がそれを阻止する。

そして金髪の吸血鬼は優をつれて去ってしまう。
シノアや三葉の悲鳴が聞こえる、振り返るとさっき来た赤毛の貴族に襲われている。
...私の身体は動かない。君月や与一も危険だ。

まだ傷の修復が終わらない、まずい、まずいまずい

？？？『うわああああああああああああああ！！』

...優の声だ、その瞬間何かの攻撃があった。
そこには黒い不定形の翼を生やした優一郎がいた。目にも止まらぬ速さで攻撃をする優。

...何だよあれ。危険すぎる。
銀髪の吸血鬼が中佐に何かを言っているが聞き取れなかった。だがマズい状態であるとはわかる。

その上私の身体は出血多量で意識が朦朧としている。

グレン｢シノア！！！優に抱きつけ！！！｣

中佐が言った。シノアは困惑していたが(無理もない)その通りにした。

...優がおさまった所で私の意識は切れた。