【暗殺教室】殺る気？ありません。やる気もありません２【REBORN!】 (ページ35)

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殺る気？ 78 ページ35

さて、これからどう動きましょうか。

「A、ほかの人たちが何処にいるのか聞こえる？」

「…はい。まだ全員は解毒していないようです。解毒したのは、風、雲だけですね」

「雲…雲雀恭弥ね。分かったわ。ありがとう。
私は一旦ボスのところへ行ってくるわ。貴方は…好きなように行動しなさい」

ドンッと激しい音が聞こえた。
相当向こうのようだ。リストバンドからも、戦況が見えてくるが、リストバンドの音より、実際の音の方が頼りになる。

「……いえ」

僕が否定すると、リズラーナ様は少し顔を歪めた。

「私の命令が聞けないの？」

「そういう訳ではありません。ただ、状況が変わったんです。

…嵐と雷のポールがXANXUS様により…倒されました」

リズラーナ様の顔がこわばった。
…相変わらず、表情が豊かですね。僕とは違って。

「…変なこと考えないでね。人は変わるんだから。貴方はそのままでいいのよ」

「僕の考えはお見通しってわけですか」

耳で聞こえるのは、限られている。
腕につけられたリストバンドの映像を見ると、大空の二人がずっと戦っている。

「………ここに長居するわけにはいけませんね。

リズラーナ様、僕は大空を見に行ってきます。ベル様は解毒されたようなので、協力しに行ったらどうでしょうか？」

リズラーナ様は少し考え、

「そうね。元々ボスの所へ行くつもりだったのだけれど、貴方が行くなら、心配なさそうだわ。
そうさせてもらうわね」

と言った。

僕らは音楽室を出た。

「では」

挨拶をすると、リズラーナ様が僕を引き止めた。

「待って」

「はい？」

首を傾げると、彼女は悲しそうな顔をした。

「ごめんなさい。本当に。

お願いだから、無理だけはしないで。貴方だけは失いたくないの」

言い残して、ダッと駆けていってしまった。

「そんな事言われたら、何も出来なくなるじゃないですか…」

リズラーナ様に切られた後ろ髪を少し触り、大空の元へ向かった。