【暗殺教室】殺る気？ありません。やる気もありません２【REBORN!】 (ページ12)

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殺る気？ 58 ページ12

あの問題集の内、10問だけ間違えてしまいました…。

高３の問題集なので、あまり気にすることはありません。と、殺せんせーには言われましたが、全ての凡ミスという…。

僕が若干落ち込んでいると、中村さんが

「ちょっといい？」

なにかあり気に話しかけてきました。

断る理由もないので潔く承諾すると、校舎裏まで連れてこられました。

「それで、ご要件は？」

僕の問いかけに、少しの焦りを見せながら、それでも落ち着いて言いました。

「…首筋にあるそのマーク。それはなに？」

咄嗟に手で隠した。
それが、あの刻印があると肯定している事と忘れ。

「やっぱり、何かあるんだね」

中村さんの顔は、酷く悲しそうでした。

「……逆にお聞きします。このマークに見覚えがお有りなのですか？」

「うん、あるよ」

情けない話なんだけどね、と、中村さんは話し始めた。

「昔…と言っても6歳くらいの時かな？
街で迷子になったことがあるの。誰も助けてくれなくて、私はただ、泣くことしか出来なかった。

その時、1人のお兄さんが『大丈夫？』って、手を差し伸べてくれたんだ。
そのお兄さんの手の甲には、琴宮さんの首筋にあるマークと全く同じマークがあった。

もし、お兄さんと知り合いなら、『ありがとう』って伝えてほしいんだ。感謝の言葉すら言えずに、お兄さんは消えちゃったから…」

……まさか…いや、有り得ませんよ。死者が蘇るなんて…。

様子のおかしい僕が気になったのか、「どうしたの？」と声掛けをしてくる中村さん。
そんな声も聞かずに、僕は中村さんの肩を掴んだ。