迷いの時間 ページ5
茅野視点
１月６日、渚達がお見舞いに来てくれた。
お姉ちゃんの真実が全部わかって、私はやっと心の整理がついたけど。
引き替えに皆は、殺せんせーの過去を知ってしまった。
「違うよ茅野。いつか知らなきゃいけなかったんだ」
「クラス皆が、全力で背を向けてきたんです」
少しでも長く、楽しい暗殺を続けるために。
たぶん皆、それぞれが冬休みの間に考えてる。
これからどうこの(暗殺)教室と向き合ってくのか。
「渚は？」
私がそう訊くと、皆に相談したい事がある、と返ってきた。
冬休みが明けたら打ち明けてみるらしい。
「あ、あと、茅野に謝らなくちゃ」
ん？
「あの夜の事。あの時はあの方法しか思いつかなくて」
私の頭にはあの時の事が浮かぶ。
自然と渚の唇に目が行って。
怒ってる？と尋ねる渚に、まさか！と笑顔で返した。
「助けてくれたんだもん。感謝しか出てこないよ」
よかった、とわかりやすくほっとする渚。
「友達辞めるとか言われたらどうしようかと」
・・・気にしすぎ。
ずっと普通に友達だってば、と私はゴロンと反対側を向いて寝ころんだ。
神崎さんがまだ万全じゃなさそうだし、と皆を連れて帰って行った。
扉が閉まる音を聞いて、もう我慢できなくなった。
う・・・
うわあああああああああああああああああああああああああああああ
顔を手で覆って頭をぶんぶん振り、足をばたばたして、もうわけがわかんない。
あんなっ、あんな、人格ごと支配されるみたいなっ。
あんなの知っちゃったら、
もう演技なんてできない！！
私がクラス一だと思ってた。
人間単体ならいざしらず、触手込みの瞬間火力をもってすれば、殺し屋として遅れをとるわけがないと。
なのに。
私の心臓は、いともたやすく撃ち抜かれた。
・・・完敗だ。
渚以上の殺し屋なんてクラスにいないよ。
「今度は“友達役”、か。演じ切らなきゃ」
ため息を吐いてそう言った時、
「それ誰の事？」
いきなり扉が開いて、そんな事を言われた。
「ふぇえ!?」
思わず枕で顔を隠して起きあがった。
その人は、渡辺さんだった。
「ビックリした・・・」
「ビックリしたのはこっちだけど」
言いながら見舞いの品を見つける渡辺さん。
「友達役って、誰の事？」
なんとなく、渡辺さんが考えてるであろう事が分かり、
「渚の事」
とあえて正直に言った。
「ああ、キスされてから惚れたのか」
渡辺さんって言いづらい事さらっと言うよね!?
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椎名ゆん - 占ツクにはツッコミどころが多々あったり、更新停止などの作品がほとんどです。でも、この作品は私にとって奇跡と自信を持って言えます。大好きです。お帰りなさい。 (2017年3月21日 14時) (
レス) id: 58bcbd62e5 (このIDを非表示/違反報告)
椎名ゆん - ずっと待ってました…！受験お疲れ様でした。合格おめでとうございます。占ツクには更新停止してしまう作者さんがとても多くいますが、ドライすぎるアイスさんはきっと戻ってきてくれると信じてました。信じてもらえないかもしれませんが、この作品が1番好きです。 (2017年3月21日 14時) (レス) id: 58bcbd62e5 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 合格おめでとうございます！！ (2017年3月18日 11時) (レス) id: 7d2d82cde7 (このIDを非表示/違反報告)
衣更舞音(プロフ) - ずっと待ってました！去年のスマホ帰る前も何回も読みました！それくらい好きです！合格おめでとうございます!! (2017年3月17日 20時) (レス) id: a461367fb5 (このIDを非表示/違反報告)
ネコ(プロフ) - お帰りなさい。合格おめでとうございます。 (2017年3月17日 6時) (レス) id: 753207f60d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドライすぎるアイス | 作成日時：2016年4月2日 15時
