なんとなくの時間 ページ3
殺せんせー視点
せっかくの一度きりの冬休みなのに、誰も遊びに来てくれません!!
先生の事で真剣に悩んだり頑張ってくれてるわけだから、こっちからも遊びに誘いづらいのです。
「何窓の外眺めてんの外出たいなら出なよ寒いけど」
「にゅやわあぁぁああっ!?」
び、ビックリしました!!
思わずマッハで振り返ると、ダッフルコートを脱ぎながら席に座る制服を着た渡辺さんが。
「な、なぜここに？」
あなた長休みに学校に来るような人じゃないでしょう。
半ヒキコモリになるんですから。
「家の兄貴がかまってちゃん期に入ってて、考えたい事も考えられないから。とりあえず確実に来ないであろう人の居ない場所に」
あんたは居るんだろうとは思ってたけど、と続ける渡辺さん。
「あのさ担任、」
と、なんの前触れもなく話しかける渡辺さん。
「初代死神だから話すわけじゃ、ないんだけど・・・」
渡辺さんは、自分の過去を話し始めました。
「・・・そうですか」
あの殺し屋が渡辺さんを恨んでいたのは、そういう事だったんですね。
「『人殺し』も『人でなし』も、言われるに値するほどの事をしたわけだし、そこは自分でもそりゃそうだって思う」
机の上で腕を組んで、そこに顎を乗せる渡辺さん。
いつもの姿勢ですね。
「私はさ、ここに来てから変わったのは自覚してるけど、E組だから変わったわけじゃないのも自覚してる」
E組だから変わったわけではない？
「どういう事ですか？」
私がそう訊くと、
「暗殺教室だから、私は変わったんだと思ってる」
と答えました。
「暗殺教室だから、私は自分の人殺しの過去の話を他人にするような奴になった。
暗殺教室だから、私は変わらずに接された。
暗殺教室だから、私は変わった。
この(暗殺)教室じゃなかったら、担任が暗殺教室に辿り着かなかったら、今の私はここに、永遠に居れなかったと思う」
変わる前のまま生きて行ったと思う、と続ける渡辺さん。
「こんなに悩んだり、考えたり、そんな風にすごせる事も無かった。前までの私なら、
『死人との約束でそこまでするとかバカなの？』
とか言ってたと思う」
目に浮かびます。
「今は、どうですか？そう思いますか？」
私は訊きました。
「思わない」
即答で返ってきました。
「純粋に、いや私純粋じゃないか。
単純に、凄いと思った」
顔を上げて私の目を真っ直ぐに見つめる渡辺さんの目は、輝いて見えました。
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椎名ゆん - 占ツクにはツッコミどころが多々あったり、更新停止などの作品がほとんどです。でも、この作品は私にとって奇跡と自信を持って言えます。大好きです。お帰りなさい。 (2017年3月21日 14時) (
レス) id: 58bcbd62e5 (このIDを非表示/違反報告)
椎名ゆん - ずっと待ってました…！受験お疲れ様でした。合格おめでとうございます。占ツクには更新停止してしまう作者さんがとても多くいますが、ドライすぎるアイスさんはきっと戻ってきてくれると信じてました。信じてもらえないかもしれませんが、この作品が1番好きです。 (2017年3月21日 14時) (レス) id: 58bcbd62e5 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 合格おめでとうございます！！ (2017年3月18日 11時) (レス) id: 7d2d82cde7 (このIDを非表示/違反報告)
衣更舞音(プロフ) - ずっと待ってました！去年のスマホ帰る前も何回も読みました！それくらい好きです！合格おめでとうございます!! (2017年3月17日 20時) (レス) id: a461367fb5 (このIDを非表示/違反報告)
ネコ(プロフ) - お帰りなさい。合格おめでとうございます。 (2017年3月17日 6時) (レス) id: 753207f60d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドライすぎるアイス | 作成日時：2016年4月2日 15時
