思い出の時間＊ ページ4
奥田視点
「いや、それは違くて、えっと、」
耳も、首まで赤くなったAさんは少し気の毒になるほどテンパっていて、めっちゃ目がおよいでいます。
カルマ君が今にも大きな声で笑い転げそうにプルプル震え、口を押さえて耐えているのが見えました。
「友達の練習、とかじゃ、別になくて、いや、ヒカルに話しかけてたのは、そうなんだけど、」
ヒカル！？
ぬいぐるみに名前を付けて、しかも普通に呼んでいます！Aさんが！
Aさんが！
「・・・ふうぅぁぅぅ・・・」
言葉になっていない声をあげながら、Aさんはフードを引っ張って頭を覆い隠し、俯いてしゃがみこんでしまいました。
「なに不法侵入してんの教師のくせに」
うん、やっぱりAさんはAさんですね。
「えー何々渡辺の写真？」
「へー、こんな顔もするんだー」
「フツーに可愛くね？」
「フツーにしてたらな」
わ、わわわ！
Aさんの写真を見ようと、近くにいた前原君達が集まって来ました。
「てか、渡辺ちゃん、まさかとは思うけどこの(練習する)ためにぬいぐるみ欲しいとか言ったわけ？」
カルマ君がそう言った途端、不自然なまでに動かなくなりました。
「・・・悪い？」
少しだけ、瞳だけ見えるように頭を上げて、カルマ君を睨み付けるAさん。
赤いの見えてるのでそんなに怖くないです。
ついにカルマ君、というか誕生日パーティーにいたメンツ全員が耐えきれずに爆笑しました。
他にも、私や神崎さん、渚君達の恥ずかしいとこまで撮られていて。
茅野さんが写真をAさんから死守している間に、自分の写真を破りました。
矢田さんがビッチ先生に助けを求めましたが、最近ブツブツとぽけーっ、としているので無理だと思います。
全然足りない、と外に出て衣装を変えて写真の幅を増やす、と外に出てコスプレ大会みたいに様々なお題の衣装を着ました。
私は茅野さんやAさんと一緒に、お揃いの制服を着て写りました。
半袖のカッターシャツに、細いリボン。
白いソックス。
Aさんは、火傷の跡のことを考慮してか黄色いカーディガンを着て。
私はAさんの右腕に、茅野さんは左腕に、それぞれ抱き付いて。
私は若干頬ずりして、茅野さんはAさんに微笑みかけるように、Aさんは、そんな私達にか、先ほどの事があったからか、ちょっと照れくさそうに。
微笑んで、視線を空に向けていました。
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若葉 - センス!!!神っすか!?!?!?!?!? (2020年4月3日 19時) (
レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
マロン - 今さらながら完結おめでとうございます！いきなりですが最後の「七年後の時間」の意味がよく分からなくて、、、すみません。卒業して七年後のどういう場面でしょうか？ (2019年11月7日 20時) (レス) id: 81eb5f8e4a (このIDを非表示/違反報告)
糖分 - 完結おめでとうございます。これだけ長い小説で飽きずに読めたのはこの小説が初めてで、それほど文才があるんだな…と思いました。これまで、楽しませていただき、ありがとうございました。長文失礼しました。 (2018年12月1日 21時) (レス) id: 3016699a85 (このIDを非表示/違反報告)
月読(プロフ) - 茅野ちゃんのくだりでボロボロと泣いてしまいました、我ながら恥ずかしい、、笑 完結おめでとうございます！最後まで夢主ちゃんは落ちなかったですね…私本当はそういう系あんまり好きじゃないんですけど、この作品は別格で最高でした！ありがとうございました！ (2017年11月28日 0時) (レス) id: 720095c5ce (このIDを非表示/違反報告)
キャンディット(プロフ) - ドライすぎるアイスさん» そうですか… ありがとうございます！ 完結おめでとうございます！！！！！！！！ (2017年10月1日 5時) (レス) id: 8583ad440a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドライすぎるアイス | 作成日時：2017年3月17日 2時
