恋するアンドロイド___ymar

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有岡said

伊野尾「ただいまぁ……」

有岡「伊野ちゃん！おかえりなさい！」

伊野尾「いい子にしてた？」

有岡「うん！もちろん！」



なんて、嘘だよ。
伊野ちゃん、ごめんなさい。

久しぶりに伊野ちゃんが遠出するって聞いたから、勝手に伊野ちゃんのパソコン見ちゃったんだ。ずっと気になってる事があるの。ある日を境に記憶が消えた気がしてたんだ。その記憶は、知念の友達の「山田涼介」って人が関わってることだと思うの。

だから、僕に関するデータを調べたんだ。



結果、僕の消された記憶のデータが残ってた。
そのデータをバックアップして、僕のデータフォルダに入れた。

でも……1人じゃ自分の中に記憶が入れられない。





有岡「伊野ちゃん、、」

伊野尾「ん？」

有岡「僕に秘密にしてることある？」





山田said

あーあ、恥ずかしいとこ見せちゃったなぁ。
まさか大ちゃんを忘れてたなんて……。



山田「会いたいよ、大ちゃん……。」

あと1年、あと1年経てばきっと会えるはず。
それまで頑張ろう。今度は忘れないように。





山田「……今頃何してるんだろう。」

また会えたら、もう1度大ちゃんを振り向かせよう。
今度は伊野尾ちゃんにわかってもらえるように。



山田「早く……会いたいよ。」






逆に今まで通り、忘れてれば良かった。
そうしたらこんなに辛い思いしなくて済んだのに。

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