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伊野ちゃんに刺されそうになった瞬間山田が止めてくれた。

有岡「やま…だ?」

山田「伊野尾ちゃん………」

ゾクッ

1度も聞いたことのない山田の凄く低い声…そして、伊野ちゃんを睨む鋭い目。自分に対してじゃないのはわかってるが、凄く怯えてしまう。

伊野尾「な、なにも…そんな怒らなくても…」

山田「伊野尾ちゃん、誰に頼まれたの?」

伊野尾「ほぇ…?」

えっ…?

山田「伊野尾ちゃん彼氏いるでしょ。高木」

伊野尾「うっわ…もしかしてバレバレ?」

え??ん??は??

山田「うん、伊野尾ちゃん高木のこと凄く好きなのに大ちゃんに惚れるとかないって思ったし、そのナイフさ、偽物って書いてある。」

伊野尾「あちゃー…シール剥がすの忘れてた…」

有岡「ど、どゆこと?!」

伊野尾「山田に大ちゃんを好きって気付いてほしくて、皆で話し合って色々方法を考えたの!」

じゃあ……あれは嘘?

有岡「な、なんだぁ…」

本当に怖かったのに…

山田「でも大ちゃんを傷付けたのには変わりないよね。謝って。」

伊野尾「大ちゃん、怖い思いさせてごめん!もうしないよ…山田の気持ちも知れたし…」

有岡「え?」

伊野尾「これ以上は本人に聞いて!それじゃ…本当にごめんね!」

そう言って伊野ちゃんは帰っていった。
はぁ…本当に怖かったけど、山田は助けてくれたし、伊野ちゃんは嘘だったし…良かった。

山田「大ちゃん…」

有岡「ん?」

ぎゅっ

山田「無事で良かった…本当に良かった…グスッ」

有岡「山田?」

山田「寒かったよね…ごめんね、一人にして…怖かったよね…ごめんね、ごめんね。」

有岡「う………うぅわあぁぁぁん…!怖かっだぁ…怖かっだよぉ…」



暫くぎゅっと抱き締めてもらった。

山田「帰ろ…?」

有岡「んっ、山田…ありがと。」

山田「うん。」








大好きだよ。

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作成日時:2017年10月3日 0時

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