43話 ページ43
一戦目の戦いは予想通りだった。
開始直後に敵側の爆豪が奇襲を仕掛けたが、爆風を掠りながらも避けた緑谷に投げ倒される。
隙を見て飯田の元に向かった麗日と、戦いを続ける緑谷と爆豪。
何度かビル全体が揺れる大きな爆発を起こしていたが、最終的に勝利したのは核兵器を回収したヒーロー側だった。
爆豪はほぼ無傷、緑谷は攻撃を真正面から受けて更に個性を使用していたことで大怪我を負っていた。
講評の時間を終えると場所を移して第二、三戦目と進んでいく。
ヒーロー側が勝利した対戦もあれば敵側が勝利したこともあった。
「次の対戦相手はHコンビがヒーロー、Jコンビが敵だ！ 敵チームは先に入ってセッティングを！」
「よっしゃ！ 行くぞ！」
「おうよ！」
オールマイトの呼びかけに切島と瀬呂が動き出す。
Aと常闇の相手はこの二人だった。
仲良くなったばかりなのに戦うのは気まずいな、とAは肩を落とす。
指示に従って二人は早足で地上に向かった。
小型無線から開始の合図を受け取り、外からの日差しだけを頼りに薄明るい建物内に足を踏み入れる。
だが、常闇にとっては好都合な戦闘場だった。
待機時に二人は自身の個性について話し、使い方を考えた。
常闇の個性は黒影、影のようなモンスターを身に宿していて操って戦うことが可能とのこと。
光を浴びると弱体化してしまうが闇が深いほど強力になる。
この場に合った個性だ。
「さて、どう攻めるか」
「二人の個性を考えると入口から攻めるのは危険だと思う。瀬呂くんの個性に捕まれば身動きがとれなくなるし、その間に切島くんにテープで拘束されるかも……常闇くんの個性って力仕事は得意？」
「闇を纏った黒影ならば容易いことだ」
「よかった。お願いしたいことがあるんだけど――」
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やおや(プロフ) - きゃーぽんさん» ご感想、応援をありがとうございます。お楽しみ頂けるお話をお届けできるよう努めますので、今後もどうぞよろしくお願いします…！ (2021年4月20日 0時) (
レス) id: 889f105f89 (このIDを非表示/違反報告)
きゃーぽん(プロフ) - めっちゃ面白いです！頑張ってください！ (2021年4月5日 16時) (レス) id: 0aee990b2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やおや | 作成日時：2021年1月29日 2時
