＃１９ ページ20
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＿＿＿好きなんだ、Aの事が。
頭が、真っ白になった。
...その時に見た天の目は、今でも忘れない。
真っ直ぐで、でもかすかに揺らいでいて、そしてどこか悲しげに、寂しそうに...
そういえば、前にもこんな目を見た事がある気がする...
＊＊＊＊＊
＿＿＿それは、私がまだデビューして間もない頃。
私は毎日レッスンに励んでいたけど、上手くいかなかった。
そりゃ、デビューしたてだからしょうがないのかもしれないけど、
でも、ずっと何かが足りない気がしていた。
歌？ダンス？それ以外？
答えが分からないまま、レッスンをするだけの毎日。
それは本当に、退屈だった。
それが変わったのは、セカンドシングルが出た後。
事務所の先輩であった天に、たまたまレッスンを見られた事から始まった。
私の何ができないって＿＿＿全部だった。
歌も、ダンスも、とてもキツイ練習をした。
でも、天には褒められない。
むしろ、怒られるばかりだった。
天「こんな簡単な音もとれないの？あと１時間練習するから。」
天「何そのステップ。どうしたらそうなるの。とりあえず、５０セットやって。」
...辛かった。何度も天にあたった。
「天に私の気持ちなんて分からない」って。
そしたら天は、怒るわけでも、慰めてくれるわけでもなく、
ただ冷たい目で私を、黙って見た。
「この程度？」って言われてるみたいですごく嫌で、私はまた頑張った。
決して褒めてはくれなかったけど、
練習後にコーヒー奢ってくれる事とか、私の出てる番組全部チェックしてくれている事が、
さりげない優しさが、嬉しかった。
だから辛いレッスンも、続けられた。
でも、どんどん天は忙しくなっていって、
私のレッスンに、無理して付き合ってくれるようになった。
そして、天を気遣って、
「天。もうレッスン見てもらわなくても大丈夫だよ。天、忙しそうだし...それにほら、他の人...
例えば楽にも見てもらえるから。」
そう、言ったのに。
天「...そっか。」
天は、その時、
『あの目』をした。
＊＊＊＊＊
＿＿＿あの時と今、何を考えているの？
同じ事を、考えているの＿＿＿？
答えは、出ている。
それは変わらない。
でも、言えなかった。
＿＿＿今だから分かる事がある。
あの時、私は確かに楽が好きだった。
でも、それとはまた違う「好き」の感情を、
私は天に、抱いていた...
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4月生まれなのに雛人形 - 凄く面白く続きが気になります！更新復活してほしいです。 (2019年6月5日 0時) (
レス) id: e95920caaa (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ - ドーナツ☆*。さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けて何よりです！部活とテストの影響で更新ペース遅くなってるんですけど、もう少し更新できるように頑張りますね！これからも「君の瞳に映りたい」を宜しくお願いします！ (2018年9月12日 23時) (レス) id: d4bf5e94f5 (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ☆*。(プロフ) - すっごく面白いです！ファンになりました！楽と天にぃがかっこよすぎて.........///。読んでいてキュンキュンしました！これからも頑張ってください！！ (2018年9月11日 0時) (レス) id: f4d1c97738 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ - コメントありがとうございます！こんな駄作にそんなにすばらしいお言葉を頂けるなんて...感謝しかないです！私も天君めっちゃ大好きです！本当に尊すぎる... (2018年9月1日 23時) (レス) id: d4bf5e94f5 (このIDを非表示/違反報告)
ｋ - 天君が好きすぎて辛い、、、もう、ほんと、天君が好きです))すみませんいらないコメントでしたよね 、とにかく！ほんとに言葉に表せないくらい私はこの小説大好きです！なんだか複雑で続きがすっごく気になります！体には気を付けて更新頑張ってください(^^)/ (2018年8月30日 0時) (レス) id: 08642469ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アップルパイ | 作成日時：2018年8月19日 21時
