今日、家族になりました。【影山飛雄】

家族5＊フーフってことですか？ ページ5

｢うーん…昼ご飯何がいいかな｣


荷物を軽く整理して今、私はキッチンの前に立っている


｢祐太君、何が食べたい？｣

祐太君は悩むそぶりを見せた後、口を開く


｢オムライスがいい！｣



｢…じゃあ祐太君が食べたいオムライスにしよっか｣


祐太君はあまり浮かない顔をしていた

あれ？私なんかまずい事言ったかな？
自分の発言を遡るが全く心当たりがない




｢ぼく祐太だよ。｣

｢え？祐太君あの…｢祐太くんじゃないよ？祐太だよ｣…｣






｢そうだね。祐太｣

満足したのか祐太く…祐太はテレビを見にソファに戻って行った



その様子を見ていたのかは知らないが、飛雄がのそのそと近づいてきた



｢おい、腹減った｣

｢…今作ってるよ。今日は祐太リクエストのオムライスでーす｣

｢……｣

｢え？何？飛雄オムライス嫌いだっけ？｣



｢いつの間に仲良くなってんだよ……｣

｢あー飛雄怖がられてるもんねー｣

｢……うっせー｣









｢ふたりはけっこんしてるのー？｣


祐太が私と飛雄の様子を見たのか、こう言ってきた


けっこん


ケッコン


KEKKON？





｢｢はあぁぁ！？！？｣｣





｢ゆ、ゆゆゆゆ祐太なっなんつーことを！！｣



｢あ"あ"ーー！！Aお前っ卵っ！！｣

｢…え？｣

手元に目線を落とすと卵は私の手によって原形をとどめていなかった



｢ぎゃぁぁ！！！卵ぉぉぉ！！！！｣


卵はまだあるので卵なしオムライスになることはないが……てか卵なかったらただのライスだよ


一つの尊い卵が本来の役割を果たせずにゴミ箱行きとなってしまった

世界の卵農家さん、誠に申し訳ありません






新しい卵を出してなんとかオムライス完成
それぞれ黙々とオムライスを食べ進める




｢ゴホンッ……祐太。なんで私達が…け、結婚してると思ったのかな？｣


｢んー？だって、ひとつの家に男と女が住んでたらフーフって言うんでしょ？｣

なんつー子供…最近の子はマセてるな



まあ結婚はしていないので夫婦ではないだうが、はたから見たら家族に見えるのだろうか



｢ガキのクセになんでそんなこと知ってんだよ｣

｢飛雄君、お口が悪うございますよ｣

｢おばさんにフーフーのこと教えてもらったの。あとね！ふたりが新しいパパとママだよって｣

おばさんって。ああ、飛雄ママのことか



って、はあ？！



______家族5 フーフってことですか？

家族＊ 感謝→←家族4＊嵐が来る五分前

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