今日、家族になりました。【影山飛雄】

家族16＊エリンギ事件 ページ18

｢いーから食べろ！持ったいねーだろ｣
｢いや｣

｢す、好き嫌いするとお化けくるぞ？｣
｢たべない｣

｢な、ま、ママがせっかく作ってくれたんだぞ？｣
｢……｣


祐太と飛雄のエリンギ対決
ママというワードにかかってくれたのか黙り込んだ
いいぞ飛雄、たまにはいいこと言うじゃん！






｢しつこいパパきらい｣



｢な…｣

でも祐太から発せられた言葉は予想を裏切ってまさかの勝者祐太



｢…飛雄頑張れ｣

｢A…ムリだアレはけっこーくる｣



｢うう…もうこうなったら力ずくよ飛雄｣

あまりこの手は使いたくなかったけど仕方がない





｢祐太ぁ口開けろ｣

｢んん(いや)｣

｢こんっの！食えﾎﾞｹｪ！！｣


無理やり祐太の口をこじ開けてエリンギを入れようとする
イスにすわりながらテーブルの上でやるにしては激しすぎる戦いだ


｢ちょ、危ない…｣

私の止めも虚しく






｢いーや！！｣


初めて声を荒らげた祐太の手がエリンギがこんもり乗った皿に当り…





ガッシャァァンッ


｢あっ！！｣

｢なっ！！｣







｢……う、うぇ…ご、ごめんなざいぃぃうあああん！！｣



やってしまった
皿が割れてしまったことよりも祐太が泣いてしまったこと

これじゃあもう食べてはくれないだろう





｢A悪ぃ…｣

｢ううん、飛雄は悪くないよ。｣



急いでビニール袋を持ってくると、二人でせっせとガラスの破片と可哀想なエリンギたちを拾う




｢祐太、ガラス触っちゃだめよ……祐太？｣

泣きやんだと思ったら祐太は私の皿に乗っていたエリンギを食べ始めた



｢祐太？！｣




｢ぼくが悪いからちゃんとエリンギさん達食べなきゃ｣



そういいつつも祐太の顔は辛そうだ
泣き出すというよりは具合が悪くなりそうな顔

｢祐太、無理すんなよ？！｣

｢ら……らいひょーぶ(大丈夫)｣



なんだちゃんとわかってるじゃない
食べれるじゃない


｢祐太は一歩お兄ちゃんになったね｣

｢ああ｣



飛雄と二人で見てるしかなかった


＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

｢ゔ、まず……うぇ｣
｢え？！ちょ祐太！！び、ビニール！！｣
｢ゆ、祐太まてまだ吐き出すなぁぁぁ！！！｣


やっぱり食べれなかった

家族17＊ママさんの壁→←家族15＊特別なエリンギ

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーカラー

あずきいろ

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