◇ 09. ページ9
「元カノ、ねえ」
放課後、駅まで歩きながら、ちーちゃんに話してみた。
「同じ中学だったけど、彼女を学校で見たことほとんどなかったかも」
「どうして？」
「あんまり学校来てなかったんじゃないかな」
「名前わかる？」
「わかんないなー」
大野くんが、付き合ってた子。
どんな子だったんだろう。
「だけどたまに見かける時は必ず大野くんと一緒だったから、すぐ付き合ってるんだなって分かったよ」
「……大野くんはちゃんと学校きてたの？」
「たぶんねー」
彼女だけ、不登校気味だった？
どうして……？
「もー直接本人に聞けば早いじゃん！」
「き、聞けるわけないでしょ！」
「ナンパされたのに？」
「されてないし！」
「なんでよお」
「……触れられたくない過去、かもしれないじゃん」
だって、つらくなるって言ってた。あれ絶対花粉症の話なんかじゃない。
それが元カノと関連してるかも分からないけど。
「……少なくともあたしが卒業するまでは、大野くんその子と付き合ってたと思うよ？」
「……」
「別れたんだって知ったの、この前の入学式のときだし」
「……本当に、別れたのかな？」
「え？」
「遠距離になっちゃったとかじゃなくて？」
「そうなの？」
「わかんないけど…」
だって、いつも何かを想うようにボーッとしてるもん。
「だったらちゃんと、言うと思うけどなー」
「え？」
「おれ遠距離してる彼女がいるんで、って」
「……」
確かに。
ちーちゃんがふう、と大きく息を吐く。
「誰か詳しく知ってる人いないのかな？結構みんなの噂も曖昧ってゆーか」
「……うん」
そうなんだよね。
みんな詳しくは知らないって感じだし。
「と、り、あ、え、ず！Aが他の女子より確実に大野くんに一歩近いわけだし」
「え？」
「だって大野くん、告白全部断ってるって。好きな人居るんだったら、名前聞いてくるなんてありえないじゃん」
「……」
「絶対Aのこと気になってると思うけどなー」
どうして？
だって絶対へん。話したこともなかったのに、急に名前聞くなんてへんじゃん。
ナンパなんて絶対思えない。
「……相葉先生なら、何か知ってるかな」
「相葉先生？保健室の？」
「なんか仲良さげだったし」
「へえー、明日行っちゃう？」
「……ちーちゃんはついて来なくていいからね」
「なんでよぅ！」
「すぐ他の人に話しちゃうでしょ！」
話さないし！ってぷりぷり怒ってるちーちゃん。
ごめんね、ちーちゃん。
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ヤノ(プロフ) - 。さん» ありがとうございます、恐縮です…私には勿体無いコメント…！そう言っていただけただけで、書いた価値がありました(´;ω;`)感謝です。 (2016年7月6日 19時) (
レス) id: bcc3fbaed6 (このIDを非表示/違反報告)
ヤノ(プロフ) - なったんさん» ありがとうございました(´;ω;`)！相葉先生の存在は物語的にも本当に大きかったです…！本当は大好きなのに照れて素直になれない智(-_-)（笑）亀更新にも関わらず、見捨てずに見に来ていただいて本当に感謝です、いつもありがとう！！ (2016年7月6日 19時) (レス) id: bcc3fbaed6 (このIDを非表示/違反報告)
ヤノ(プロフ) - 煌さん» 無事に完結できました（涙）そう言ってもらえて本当に本当に励みです…！こちらこそ、見届けてくださって本当にありがとうございました！いつも温かいコメント感謝です(´;ω;`) (2016年7月6日 19時) (レス) id: bcc3fbaed6 (このIDを非表示/違反報告)
ヤノ(プロフ) - きゃんでぃぶるーさん» ありがとうございます…！不器用ながらも何とかくっつけた2人でした（笑）次はどんなの書こうかなーと悩み中です(*'v`*)またぜひ遊びにきてください！コメントありがとうございました(´;ω;`) (2016年7月6日 19時) (レス) id: bcc3fbaed6 (このIDを非表示/違反報告)
ヤノ(プロフ) - 麻衣さん» 最後まで見届けてくださってりありがとうございました…！結末を皆様が受け止めてくれるか不安でしたが、すぐに麻衣さんからコメントが届きホッとしました(´;ω;`)またぜひ遊びにきてください！ (2016年7月6日 19時) (レス) id: bcc3fbaed6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤノ | 作成日時：2015年9月4日 0時
