◇ 05. ページ5
「名前聞かれた！？」
ちーちゃんが声を荒げる朝の教室。
みんなが何事？ってこっちを見てる。
「ちーちゃん、声が大きいよ」
「だって、それってやっぱり！」
Aのこと好きなんじゃん！
ちーちゃん、やっぱり声が大きい。
「……けど結局、なんにもなく終わったし」
「……」
「ただの気まぐれなんじゃん？」
「うむむ…」
少し冷静になったちーちゃんが、難しい顔をして椅子に座り直す。ちーちゃん、今日の髪型かわいい。
「けどさ、名前と聞かれるってさ」
「……」
「それって好意以外にどんな理由？」
そう。それなんだよね。
「……大野くんってモテるんでしょ？こーんな地味な女を選ぶか？」
「確かにAは地味だけどー」
「…ちょっと？」
「……地味専かあ大野くん」
「ちょっと！」
すんなり地味というワードを肯定しないで！
「やっぱ彼女と別れたってホントだったのかあ」
ちーちゃんがポツリと呟く。
「……忘れられないんじゃない？その彼女のこと」
「え？」
「なんか、そんな感じがする…」
やっぱりあの日の大野くんの姿を、忘れられない。
話したし、笑った顔も見たし、常にってわけじゃないんだけど
色の無い彼の瞳を忘れられないの。
「…なんとなくだけど」
「…」
「…いつも何か考えてる、って言うか」
「…」
「上の空、っていうか…」
「…A」
「え？」
ニヤニヤ、ちーちゃんが笑ってる。
「もしかして？」
「え？」
「気になるかんじ？大野くんのこと」
え？は？
「…べつにそんなんじゃないけど」
「……Aってもしかして恋愛に疎いタイプ？」
「……さっきからなに！バカにしてんの？」
もうこの話おわり！と無理やり話を打ち切ると
えー！とちーちゃんが口を尖らせた。
…別に、彼にとっては慣れたことだったのかもしれない。女の子の名前聞いたりするのなんて。
きっとただの気まぐれ。モテるからそういう感覚麻痺しちゃうんだよ絶対。
「日直ー、健康調査してー」
もう考えないようにしよう！
考え出したら気になるし、うん。
「おーい日直ー」
「A呼ばれてるよ」
「……え？」
ボケっと朝のホームルームを受けてたわたしをみて、ちーちゃんが呆れたように笑った。
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ヤノ(プロフ) - 。さん» ありがとうございます、恐縮です…私には勿体無いコメント…！そう言っていただけただけで、書いた価値がありました(´;ω;`)感謝です。 (2016年7月6日 19時) (
レス) id: bcc3fbaed6 (このIDを非表示/違反報告)
ヤノ(プロフ) - なったんさん» ありがとうございました(´;ω;`)！相葉先生の存在は物語的にも本当に大きかったです…！本当は大好きなのに照れて素直になれない智(-_-)（笑）亀更新にも関わらず、見捨てずに見に来ていただいて本当に感謝です、いつもありがとう！！ (2016年7月6日 19時) (レス) id: bcc3fbaed6 (このIDを非表示/違反報告)
ヤノ(プロフ) - 煌さん» 無事に完結できました（涙）そう言ってもらえて本当に本当に励みです…！こちらこそ、見届けてくださって本当にありがとうございました！いつも温かいコメント感謝です(´;ω;`) (2016年7月6日 19時) (レス) id: bcc3fbaed6 (このIDを非表示/違反報告)
ヤノ(プロフ) - きゃんでぃぶるーさん» ありがとうございます…！不器用ながらも何とかくっつけた2人でした（笑）次はどんなの書こうかなーと悩み中です(*'v`*)またぜひ遊びにきてください！コメントありがとうございました(´;ω;`) (2016年7月6日 19時) (レス) id: bcc3fbaed6 (このIDを非表示/違反報告)
ヤノ(プロフ) - 麻衣さん» 最後まで見届けてくださってりありがとうございました…！結末を皆様が受け止めてくれるか不安でしたが、すぐに麻衣さんからコメントが届きホッとしました(´;ω;`)またぜひ遊びにきてください！ (2016年7月6日 19時) (レス) id: bcc3fbaed6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤノ | 作成日時：2015年9月4日 0時
