◇ 21. ページ21
大野くんにじーっと見られて、ん？俺？何？って翔ちゃんが言ってる。
「……大野くん？」
わたしが呼ぶと、ハッとしたように大野くんがこっちを見た。
「どうか、した？」
「あ……向こうでソフトしてて、Aちゃん見えたから」
「そ、そっか」
「うん」
……となりで2人がニヤニヤしてる。
本当やだこの2人！
「翔？そろそろ教室に戻らない？サッカーもいいけど、わたしの相手もしてよ」
「そうだね、戻ろう戻ろう」
じゃあねA、って2人がニコニコしながら立ち上がる。
「えっ、ちょっとちーちゃん？！」
「A？私たち今からイチャイチャするから空気読んで時間つぶしてきてね？」
2人がウィンクをかまして去って行く。
「……」
「………」
「……ご、ごめん」
となりでポカンな大野くんに、短く謝ると
なぜか「……ふ、ふっ」って笑われた。
「え？」
「……や、なんだ、そゆことか」
え？どゆこと？
意味を問う間もなく、大野くんがわたしのとなりに腰を下ろす。
そのときほんのりと大野くんから汗の匂いがした。
大野くんは襟のところを引っ張って鼻あたりを拭いてる。
「ごめん俺、汗くさい？」
「え、ううん！」
むしろ、ドキドキした。
汗の匂いでドキドキするなんて、変態みたいじゃん。
「……大野くんって、運動、すきなんだね」
「え？」
「ほら、この前も、サッカーしてたし」
「あー、うん、すきかも」
「……」
「……」
わざわざ体育着に着替えてるし。
小柄なくせに、短パンから伸びるふくらはぎは、意外と筋肉質。
やっぱり男子、なんだなぁ。
「さっき、遠くからAちゃん見てて」
ああ、やっぱりわたしすきだ。
気付いたら、どんどんすきになる。
「知らない男と一緒にいるの見て、慌てて走ってきた」
「…え？」
「よかった、彼氏じゃなかった」
……心臓、とまる。
いや、とまったらしぬ。
なに、言ってるのか、ちょっと理解できない。
慌てて？
よかった、って。
なんで……？
「あ！」
大野くんの声。
「Aちゃん、ごめん、弁当食ってる途中じゃん」
「あ、う、うん」
「おれのこと無視してていーよ、食べて」
…無視、とか。
できるわけないでしょ。
そんなじっと見られたら。
「……たべる？」
えっ！って大野くんが驚いてる。
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ヤノ(プロフ) - 。さん» ありがとうございます、恐縮です…私には勿体無いコメント…！そう言っていただけただけで、書いた価値がありました(´;ω;`)感謝です。 (2016年7月6日 19時) (
レス) id: bcc3fbaed6 (このIDを非表示/違反報告)
ヤノ(プロフ) - なったんさん» ありがとうございました(´;ω;`)！相葉先生の存在は物語的にも本当に大きかったです…！本当は大好きなのに照れて素直になれない智(-_-)（笑）亀更新にも関わらず、見捨てずに見に来ていただいて本当に感謝です、いつもありがとう！！ (2016年7月6日 19時) (レス) id: bcc3fbaed6 (このIDを非表示/違反報告)
ヤノ(プロフ) - 煌さん» 無事に完結できました（涙）そう言ってもらえて本当に本当に励みです…！こちらこそ、見届けてくださって本当にありがとうございました！いつも温かいコメント感謝です(´;ω;`) (2016年7月6日 19時) (レス) id: bcc3fbaed6 (このIDを非表示/違反報告)
ヤノ(プロフ) - きゃんでぃぶるーさん» ありがとうございます…！不器用ながらも何とかくっつけた2人でした（笑）次はどんなの書こうかなーと悩み中です(*'v`*)またぜひ遊びにきてください！コメントありがとうございました(´;ω;`) (2016年7月6日 19時) (レス) id: bcc3fbaed6 (このIDを非表示/違反報告)
ヤノ(プロフ) - 麻衣さん» 最後まで見届けてくださってりありがとうございました…！結末を皆様が受け止めてくれるか不安でしたが、すぐに麻衣さんからコメントが届きホッとしました(´;ω;`)またぜひ遊びにきてください！ (2016年7月6日 19時) (レス) id: bcc3fbaed6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤノ | 作成日時：2015年9月4日 0時
